『ラテンアメリカ時報』2019年秋号の発刊について


会員各位

桜井敏浩会員より下記の『ラテンアメリカ時報』の案内がございましたので、お知らせいたします。

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10月25日発行のラテンアメリカ協会季刊会報『ラテンアメリカ時報』
秋号の特集は、「特集 G20 大阪サミットとラテンアメリカ」
です。ラテンアメリカに関わるG20での議論とその背景、出席 4か国
それぞれの動向を解説します。
「特別報告」として、ECLACの“Economic Outlook 2019”の分析・
データを基に、わが国の対中南米外交の展開を概観しています。
「時事解説」ではコスタリカの財政改革、移住周年行事が目白押し
の中であらためて問われる日系社会との連携強化、その日系社会の
実相調査(アルゼンチン、メキシコ、キューバ)の結果分析、中南
米で依然危険な寄生虫感染症の実態など、興味深い論考15点を載せ
ています。

『ラテンアメリカ時報』 2019年秋号(No.1428)

特集 G20 大阪サミットとラテンアメリカ 
 G20 での主要議論とラテンアメリカの取り組み
  -塚田 玉樹(外務省地球規模課題審議官、前中南米局兼経済局審議官)
アンチグローバリズムとラテンアメリカ -ブエノスアイレスから大阪へ
  -桑山 幹夫(ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究所シニア
         研究員、元CEPAL上級経済問題担当官)
ブラジル 国益優先だが、伝統的なプラグマティズム外交の側面も
  -堀坂 浩太郎(ラテンアメリカ協会常務理事・ラテンアメリカ・カリブ
         研究所長、上智大学名誉教授)
希望は残っているのか ―メキシコ、オブラドールの大勝から1年を経て-
  -受田 宏之(東京大学大学院総合文化研究科教授)
 マクリ政権とG20ブエノスアイレス及び大阪両サミット、そして大統領選へ
  -河島 宏明・仲里 康徳(在アルゼンチン大使館書記官)
 チリ ピニェラ大統領、G20、G7で地ならし-
  -竹下 幸治郎(拓殖大学国際学部准教授)

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <第33回 コロンビア>
  サンティアゴ・パルド・サルゲロ駐日コロンビア大使
  アジア太平洋地域との関係を重視 ―日本とのEPA交渉の年内妥結に尽力-
  -佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長。前駐ブラジル大使、元駐スペ
        イン大使)
特別報告
 ラテンアメリカの政治経済構造と日本の外交構想
  -大竹 伸平(外務省経済局国際貿易課長補佐、前中南米局中米カリブ
         課長補佐)

ラテンアメリカ時事解説      
 コスタリカ財政改革元年
  -青木 元(在コスタリカ大使館専門調査員)
 日系社会との連携強化に向けて -JICAの取り組み
  -上村 ひろみ(国際協力機構(JICA)中南米部計画・移住課長補佐)
ラテンアメリカ日系社会実相調査の実施 
  -小長谷 なつき(外務省中南米局南米課主査)
 ラテンアメリカ諸国における危険な寄生虫感染症
  -三浦 左千夫(長崎大学客員教授、松蔭大学看護学部非常勤講師。
          NPO法人MAIKEN理事長)

33か国リレー通信 <第48回 アメリカ合衆国>
 ホワイトハウス近所のラテンアメリカ、米州開発銀行
  -中村 圭介(IDB(米州開発銀行)アジア事務所長)

ラテンアメリカ随想
『神からの近さ -メキシコとブラジル』 
  -山田 彰(在ブラジル大使)

ラテンアメリカ都市物語 <第14回 グアテマラ市>
 常春のグアテマラ市 
  大木 雅志(デロイト・トウシュ・トーマツフィナンシャルアドバイザリー
        (合)インフラ・公共セクターアドバイザリー・国際開発アド
        バイザリー ヴァイスプレジデント)

ラテンアメリカ参考図書案内  -桜井 敏浩

・トヨタ生産方式の海外移転手法の解析 -ケーススタディ:ブラジル自動車
  産業        -塚田 修編著 白桃書房
 ・メキシコの伝統音楽~ソンとアルパの歌~/メキシコ・ユカタン地方の音楽~カン
  シオン・ユカテカ~ -早川智三 知玄舎(POD書籍)
 ・バチカンと国際政治 -宗教と国際機構の交錯
            -松本佐保 千倉書房
 ・チリを知るための60章
            -細野昭雄・工藤 章・桑山幹夫編著 明石書店
 ・熱帯高地の世界 -「高地文明」の発見に向けて
            -山本紀夫編 ナカニシヤ出版
 ・中央銀行の罪 -市場を操るペテンの内幕
            -ノミ・プリンス 早川書房
 ・「食」の図書館 コーヒーの歴史
            -ジョナサン・モリス 原書房
 ・メキシコにおける聖フェリーペ・デ・ヘスス崇拝の変遷史 -神の沈黙を
  こえて
            -川田玲子 明石書店
 ・古代アメリカの比較文明論 -メソアメリカとアンデスの過去から現代
  まで
            -青山和夫・米延仁志・坂井正人・鈴木紀編著 
             京都大学学術出版会
 ・ダリエン地峡決死行
            -北澤豊雄 産業編集センター
 ・日本とブラジルからみた比較法 -二宮正人先生古稀記念
            -柏木昇・池田真朗・北村一郎・道垣内正人・阿部
             博友・大嶽達哉編 信山社
 ・未来をつくる起業家 ブラジル編
            -中山充 クロスメディア・パブリッシング発行
 ・宣教と改宗 -南米先住民とイエズス会の交流史
            -金子亜美 風響社
 ・外交と移民 -冷戦下の米・キューバ関係
            -上 英明 名古屋大学出版会
 ・ハバナ零年
        -カルラ・スアレス 共和国editorial republica co.jp

次号2019/20年冬号(2020年1月25日発行予定)の特集は「変貌する
食の大陸ラテンアメリカ」です。世界の食料需給の変容の中でラテン
アメリカが果たす役割を概観し、米中貿易戦争ではラテンアメリカが
漁夫の利を得るかなど、世界の食をめぐる状況の大きな変化を見つつ、
穀物、大豆、食肉、水産品などの商品の新たな動きに焦点を当てて
「食の大陸」を展望します。
「駐日大使インタビュー」は、駐日ブラジル大使に最新の情勢と日本
との関係について伺います。
「ラテンアメリカ時事解説」では、11日にサンティアゴで開催された
APEC首脳会議の模様、アルゼンチン、ウルグアイ、ボリビアと大統領
選挙が立て続けに行われているところから、現政権の路線の継承是非
が問われたこれら選挙ではたしてこれからの国の運営は変わるだろう
かということに注目します。また降雨頼みの鎮火しかないように見え
るアマゾン地域の森林環境の実態と政策的に予防策があるのかを考察
します。
現地からの報告「33か国リレー通信」は、現地在住者からのレポート
ですが、中米で最も知られざる国ベリーズを初めて取り上げます。
「ラテンアメリカ都市物語」は、秋号に続いて中米コスタリカの首都
サンホセ市です。

『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、
以下をご覧下さい。
 http://latin-america.jp/archives/category/quarterly

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とともに多くの有用なデータベースが、会員専用ページに
収録されています。

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年会費(4~3月)は、個人-国内 8,000円、法人-同70,000円以上、
賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)や Webサイ
ト閲覧のみの「在外会員」(4,000円)制度もあります。
 http://latin-america.jp/join
10月以降ご入会の方々には、本年度(2020年3月末まで)の会費
は半額になるのでお早めにお申し込み下さい。