日本ラテンアメリカ学会中部日本研究部会 研究会のお知らせ
会員各位
日本ラテンアメリカ学会中部日本研究部会では、
以下の日程・内容で研究会を開催いたします。
事前申し込み等は不要ですので、奮ってご参加
いただければ幸いです。
<日時> 2019年12月1日(日)14:00-17:00
<場所> 南山大学Q棟102教室
交通アクセス http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html
キャンパスマップ http://www.nanzan-u.ac.jp/CMAP/nagoya/campus-nago.html
<プログラム>
★第一報告:磯田沙織氏(筑波大学)
「ペルーにおけるマイノリティ議員の誕生とその課題」
概要:本報告では、ペルーにおけるLGBTの国会議員の誕生に
関してとり上げる。幾つかのラテンアメリカ諸国ではLGBTの
権利を保障する法令が存在するが、ペルーは保守的な傾向が強く、
そうした法令は存在しない。他方、過去10年間でLGBTである
ことを公表している政治家の国会議員への立候補がおよそ2倍
となり、2016年国会選挙ではLGBTの議員が2名誕生した。
では、なぜ保守的な傾向を持つとされるペルーの有権者が
LGBTの政治家に投票したのであろうか。本報告では、彼らの
選挙戦略および当選後の活動状況を明らかにすることで、
LGBTの権利を巡るペルーの動向について検討する。
討論者:小池康弘氏(愛知県立大学)
★第二報告:遠藤健太氏(南山大学)
「アルゼンチン・メネム政権期(1989~1999年)の
『多文化主義』的政策の背景と意義」
概要:1980年代以降の国際的な多文化主義的潮流の下、
アルゼンチンでも人種・民族的マイノリティの権利拡大に
関わる政策が(他国と比べればそれに消極的だったとは
言われるものの)徐々に進められてきたことは確かである。
本報告では、そうした傾向が顕著にみられた最初の政権
であるメネム政権(1989~1999年)に焦点を当て、特に
同政権下でとられた対先住民政策の内容を分析し、その
背景と意義を考察する。新自由主義政権の下で多文化主義
が進展した事例は他国でもしばしば指摘されており、
アルゼンチンの事例がそうした文脈にどのように位置づけ
られるかも検討してみたい。
討論者:中川智彦氏(愛知県立大学等)
尚、研究会後には懇親会も予定しています。
忌憚のない議論の場になればと思います。
皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。
中部日本研究部会担当理事
谷口智子・牛田千鶴
(連絡先:牛田 ushidac@nanzan-u.ac.jp)