ペルー日本人移住120周年・日本ペルー交流年記念シンポジウムのお知らせ(国立民族学博物館)


関雄二会員より下記のシンポジウムの案内がございましたので、お知らせいたします。

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ペルー日本人移住120周年・日本ペルー交流年記念シンポジウム
ペルーの文化遺産保護の最前線
-アンデスの黄金、ナスカの地上絵、インカのミイラ-

趣旨:本年は、日本人が南米ペルーに移住を開始して120年にあたり、日本、ペルー両国政府は交流年と定めている。この機会をとらえ、過去60年以上にわたり交流を続けてきた考古学分野について、両国の考古学者を招き、近年の発見や保護プログラムについて紹介する。  
今日のペルーは、4000年以上の長い歴史を持つアンデス文明が成立した中核地であり、多くの文化遺産が存在する。近年、日本人ばかりでなく、ペルー人の考古学者も、金製副葬品を伴う貴人墓や、世界文化遺産ナスカの地上絵、そしてインカ時代のミイラなどを次々と発見している。しかも発見された遺構や遺物を地域住民とともに守り、活用していくプログラムを進めていることも最近の傾向である。今回のシンポジウムでは、そうした文化遺産とコミュニティとの共生、そして持続的活用を模索する事例をとりあげ、21世紀における文化遺産のあり方を探りたい。

場所:東京国立文化財研究所地下セミナールーム
 東京都台東区上野公園13-43
アクセス https://www.tobunken.go.jp/japanese/gaiyo/map.html
日時:2019年12月14日(土) 13:00~17:20
入場料:無料
先着110名(予約不要)
主催:国立民族学博物館、文化庁
共催:文化遺産国際協力コンソーシアム、山形大学、金沢大学超然プロジェクト「古代文明の学際的研究の世界的拠点形成」、科学研究費基盤研究(A)「アンデス文明における権力生成と社会的記憶の構築」(研究代表者 関雄二)
協力:古代アメリカ学会、在日本ペルー大使館

プログラム
13:00 - 13:20
挨拶・趣旨説明
13:20 - 14:00
基調講演「考古学を通した日本とペルーの文化交流」
加藤泰建(埼玉大学名誉教授)

第1部 司会:井口欣也(埼玉大学)
14:00 - 14:50
カルロス・ウェステル・ラ・トレ(国立ブルーンング考古学博物館長)
「チョトゥーナ遺跡とチョルナンカップ遺跡-調査、保存そしてコミュニティにおける価値付け 」

14:50 - 15:20
関 雄二 / ダニエル・モラーレス (国立サン・マルコス大学)
「パコパンパ遺跡-金製品の発見と地域文化遺産の保護」

15:20 - 15:40
休憩

第2部 司会:関 雄二
15:40 – 16:30
ソニア・エリザベス・ギジェン・オネエグリオ(国立考古学人類学歴史学博物館長)
「レイメバンバ-コミュニティを巻き込んだ博物館活動」

16:30 – 17:00
坂井正人(山形大学)/ ホルヘ・オラーノ(パリ第一大学)
 「ナスカ-地上絵の調査、発見そして保存」

17:00 – 17:20
挨拶
井口欣也

お問い合わせ
国立民族学博物館 関研究室
TEL: 06-6878-8252
E-mail:sekiken@idc.minpaku.ac.jp