『ラテンアメリカ時報』冬号のご案内(ラテンアメリカ協会)


桜井敏浩会員より以下のラテンアメリカ時報についての案内がありましたのでお知らせいたします.

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1月25日発行のラテンアメリカ協会季刊会報『ラテンアメリカ時報』
冬号の特集は「特集 変貌する食の大陸ラテンアメリカ」です。
世界とラテンアメリカの食料需給動向の変化、その中長期的見通し
を展望し、大豆、トウモロコシ、サーモン、食肉について専門家が
最新情勢を解説します。
報告として、2019の米ラテンアメリカ専門シンクタンク インター
アメリカン・ダイアログとの共催セミナーの模様を紹介しています。
「時事解説」では、ウルグアイの大統領選挙と同国の民主主義の
定着、アルゼンチンの大統領選挙結果は急進的左派の復活か?
ペルーの政権と国会の対立、日本のラテンアメリカ、カリブ地域等
での水産資源の持続的利用のための取り組み、ブラジルのボルソナ
ーロ政権の環境政策の検証など、興味深い論考 5点を載せています。

『ラテンアメリカ時報』 2019/20年冬号(No.1429)

特集 変貌する食の大陸ラテンアメリカ
 ラテンアメリカにおける食料需給動向と中長期的な見通し -ブラ
 ジル、アルゼンチンを中心に-
  - 古橋 元(農林水産政策研究所 上席主任研究官)
 ブラジル、アルゼンチンにおけるトウモロコシの情況
  -脊山 藤成(丸紅米国会社Vice President & General Manager of Food
Unit)
 大豆から見た南米の姿―ブラジル・アルゼンチンを中心に―
  -林 瑞穂(農林水産政策研究所 国際領域主任研究官)  
 チリ産養殖サーモンの発展の歴史と進化・深化
   -濱本 容子(三菱商事生鮮品本部戦略企画室マネージャー)
食肉におけるラテンアメリカのポジションについて
  -稲田 英知(日本ハム株式会社広報IR部)

第5回ラテンアメリカ協会・米インターアメリカン・ダイアログ共催セミナー
 「分断された国際社会における日本とラテンアメリカのパートナーシップ」
  (東京、2019年9月26~27日)
   -棟方 直比古(ラテンアメリカ協会常務理事・事務局長)

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <第34回 ブラジル>
  エドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル大使
  野心的な改革で成長軌道に ―日本とのEPA交渉の早期開始を―
   -佐藤 悟(協会副会長)

ラテンアメリカ時事解説      
 ウルグアイ大統領選挙 安定した民主主義を立証 -政党政治が根付く小さく
てもキラリと光る国-
   -眞銅 竜日郎(在ウルグアイ日本大使)
アルゼンチンの「急進的左派政権」リターンか?
   -アルベルト松本(Idea Network Consulting代表)
 ペルー・ビスカラ政権における政治対立 ―政争の果てに行き着いた国会解
 散と臨時国会議員選挙―
   -中沢 知史(在ペルー大使館専門調査員)
 水産資源の持続的利用に関する日本の取り組み
   -中谷 好江(外務省漁業室長)
  ボルソナーロ政権1年の環境政策を回顧する
-小池 洋一(立命館大学社会システム研究所客員研究員)

33か国リレー通信 <第47回 ベリーズ>
  小国ながら興味深い国 ベリーズ
   -橋口 道代(JICAベリーズ支所長)

ラテンアメリカ随想
  観光立国ペルーの曲がり角
   -津村 光之(ミッキーツアー社長)

ラテンアメリカ都市物語 第13回 サンホセ(コスタリカ)
  サンホセのいま
   -青木 元(在コスタリカ大使館専門調査員)

ラテンアメリカ参考図書案内   -桜井 敏浩
 ・大豆と人間の歴史 -満州帝国・マーガリン・熱帯雨林破壊から
  遺伝子組み換えまで  
      -クリスティン・デュボア 築地書館
 ・ジカ熱 ―ブラジル北東部の女性と医師の物語 
      -デボラ・ジニス 水声社
 ・地図で見る ブラジルハンドブック 
      -オリヴィエ・ダベーズ、フレデリック・ルオー 原書房
 ・コロンビア商人がみた 維新後の日本  
      ―ニコラス・タンコ・アルメロ 中央公論新社
 ・ラテンアメリカ研究入門 <抵抗するグローバル・サウス>のアジェンダ
      -松下 洌 法律文化社
 ・ラテンアメリカの連帯経済 ―コモン・グッドの再生をめざして 
      -幡谷則子 上智大学出版
 ・ワンダーランド ブラジル -5つのエリア 未知なる素顔と7つ     
      -田所清克、玉川裕子 角川文化振興財団
 ・メキシコDF テクストとしての都市
      -柳原孝敦 東京外国語大学出版会
 ・ラテンアメリカ民話集 
      -三原幸久 岩波書店(文庫)
 ・南部メキシコの内発的発展とNGO 増補版
      -北野 収 勁草書房
 ・経済学のパラレルワールド 入門・異端派総合アプローチ 
      -岡本哲司、小池洋一 新評論
  ・トウガラシ大全 -どこから来て、どう広まり、どこへ行くか
  -スチュアート・ウォルトン 草思社
・テオティワカン -「神々の都」の誕生と衰退
   -嘉幡 茂 雄山閣
・パラグアイのおかげの話 -南米パラグアイに起こった奇跡と魅力
  -佐々木 直 文芸社
・シンコ・エスキーナス街の罠  
-マリオ・バルガス=リョサ 河出書房新社

次号2020年春号(2020年4月25日発行予定)の特集は「ラテンアメ
リカをめぐる騒乱の背景を探る」です。2019年に政府への抗議運動
が、エクアドルに始まりチリ、ボリビア、コロンビアへと波及し、
世界に大きな衝撃を与えましたが、そこまで拡大した原因はそれ
ぞれ異なる要因、共通する問題があることを、南米全体を俯瞰し
4か国の専門家が解明します。
「駐日大使インタビュー」は、ホンジュラス駐日大使です。
「ラテンアメリカ時事解説」では、グアテマラで発足した新政権の
方向、チリの暴動の一因ともなった年金等社会政策の課題、政治・
社会情勢の混迷が続くハイチの現況、昨年11月のフランシスコ教皇
の訪日を契機にラテンアメリカの宗教事情など、それぞれ深く考察
します。
 現地からの報告「33か国リレー通信」は、キューバへのODAの第一
線でキューバに在勤する立場から見たレポートです。「ラテンアメ
リカ随想」はラテンアメリカに通暁した識者によるエッセイ風の読
み物で、モザンビークと南米との関係を、「ラテンアメリカ都市
物語」は筆者の視点での都市の姿を描くもので、エクアドルの首都
キト市を取り上げます。

『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、
以下をご覧下さい。
 http://latin-america.jp/archives/category/quarterly

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 http://latin-america.jp/join
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は半額になるのでお早めにお申し込み下さい。