西日本研究部会開催のお知らせ
会員各位
西日本研究部会では、4月4日に立命館大学にて部会を開催しますので、ご案内申し上げます。
なお、このたびのCOVID-19感染症の対応として、不特定多数の集会となることを避け、
また出席者の着席スペースを十分に確保するため、
出席を希望される場合は、今月3月26日(木)までに、
立岩 r_tateiw@kufs.ac.jp までご一報ください。
また、西日本部会の会員で、会場まで足を運べない場合は、
ZOOMで会場と参加希望者の端末をつなぐURLをお渡ししますので、
その形式で参加を希望される方はお知らせください。
詳細については個別に連絡いたします。
なお、拡大状況や会場である立命館大学側の要請に従って、
中止になる場合は、別途お知らせいたします。
なお、ZOOMの利用は、あくまでも会場からの発表が可能な場合に限ります。
【日時】2020年4月4日(土)14:00-17:30
【場所】 立命館大学衣笠キャンパス 存心館205教室
http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
http://www.ritsumei.ac.jp/campusmap/kinugasa/
プログラム
14:00-14:30(現地報告 +質疑応答 )
額田有美(国立民族学博物館(外来研究員)
題目:「コスタリカにおける「先住民と土地」問題の現在」
要旨:コスタリカでは、ここ20年の間に先住民居住区(territorio indígena)内の土地をめぐるコンフリクトが社会問題としてようやく周知されるようになっている。本発表では、このような「先住民と土地」問題について、一般的に説明されるようなインディヘナvs非インディヘナという図式だけでは捉えることのできない、居住区内の土地をめぐるより複雑化した現状を現地調査等にもとづき報告する。そのうえで、複数ある「問題」の所在を明らかにすることを試みる。小林致広(神戸市外国語大学/京都大学名誉教授)(コメンテーター額田有美)
14:45-15:15(修士論文中間報告 +質疑応答 )
山脇圭(京都外国語大学大学院外国語博士課程前期 外国語学研究科言語文化コース/ヨーロッパ・ラテンアメリカ地域)
題目:「ブラジリア大学におけるクォータ制度の賛否の検証-特に男女の差異に着目して」
要旨:ブラジルでは2012年8月ジルマ・ルセフ政権下の教育基本法改正により、国公立大学にクォータ制度(システマ・ジ・コータス Sistema de Cotas)が導入された。このクォータ制度は合格者の50%以上を公立高等学校出身の受験生に割り当てるといった内容である。この制度の賛否の議論はこれまで行われてきたが、制度に対する意識に性差があるか明らかにされていない。本研究ではこのクォータ制度に対する意識の性差を量的分析により検討する。
15:15-16:00(報告+討論者からのコメント+質疑応答)
小林致広(神戸市外国語大学/京都大学名誉教授)
題目:「ミチョアカン州プレペチャ高原地域の『共同体的先住民自治』の模索
要旨:ミチョアカン州プレペチャ高原地域における共同体的統治原理に基づいた先住民自治の構築する試みは、2011年のチェランの共同体統治審議会発足を契機に再活性した。2015年発足のミチョアカン先住民最高審議会(CSIM)傘下のプレペチャ系の先住民共同体の多くは、慣習選挙による当局選出や行政区から独立した予算直接交付を求めている。モデル例であるチェランの実態とともに、隣接するナワツェンなどの行政区の共同体の試みについて紹介・分析する。
討論者:額田有美
終了後に、5月の大会実行委員会メンバーは会場下見を実施します。
なお、懇親会はありません。
以上どうぞよろしくお願いいたします。
西本研究部会担当理事
内田みどり
立岩礼子