『ラテンアメリカ時報』夏号の特集はブラジル・メキシコとラテンアメリカでのCOVID-19(ラテンアメリカ協会)

会員各位

桜井敏浩会員より、下記の『ラテンアメリカ時報』の案内がございましたのでお知らせいたします。

*****************************

中国から始まり全世界に拡大している新型コロナウイルス感染症の
蔓延で、皆さまにおかれても日々の生活・お仕事に制約を受けて
おられることと拝察します。お見舞いを申し上げるとともに、一層
のご健勝を願っております。

ラテンアメリカ協会報『ラテンアメリカ時報』2020年夏号の特集は、
「ラテンアメリカ二大国 ブラジル・メキシコ 1年半の通信簿」です。
ほぼ同じ時期に就任したボルソナーロ大統領とロペス・オブラドー
ル大統領は、まったく政治信条は異なり、それぞれの頑なな政治
手法による治政がこの難しい大国の政治・経済・社会にどのような
変化をもたらしてきたかを、6人の専門家が解明しています。

また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、今や米国に次い
でラテンアメリカが感染拡大の一大中心地になっています。未だ
世界的にも一向に収束の気配はありませんが、ラテンアメリカでの
状況と主要拡大国について、現時点でのレポートも急遽特集しまし
た。
これについては、この後10月25日発行の秋号でも
「新型コロナウイルスが炙り出したラテンアメリカのジレンマ」
特集を組み、感染・死者数増大阻止策と特に低所得層の生活維持に
直接関わる経済社会活動再開とのバランスの、ラテンアメリカでの
苦慮を探ります。

なお、定期発行日は 7月25日ですが、今回は 4連休の中少しでも早く
読者にお届けしようと22日に発送を始めるべく準備しています。

ラテンアメリカ時報 2020年夏号 No. 1431

特集 ラテンアメリカ二大国ブラジル・メキシコ1年半の通信簿
 ブラジル・ボルソナーロ政権の中間評価-イリベラルな民主主義の行方
  -舛方 周一郎(東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師)
 メキシコ ロペス・オブラドール政権の評価 -AMLO大統領は「左派ポ
 ピュリスト」か?
  -高橋 百合子(早稲田大学政治経済学術院准教授)
   高村達郎(早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程)
 ブラジル ボルソナーロ政権を取り巻く環境と課題
  -村田 俊典(ブラジル日本商工会議所会頭)
 危機に直面するメキシコ経済とロペス・オブラドール政権の政策
  -稲葉 公彦(日本貿易振興機構(JETRO) メキシコ事務所長)
 ボルソナーロ政権下で苦境に立つブラジルの労働組合
  -近田 亮平(JETROアジア経済研究所ラテンアメリカ研究グループ
         副主任研究員)
 ロペス・オブラドール政権の1年6か月 -メキシコの人々の暮らし
 に変化は訪れたのか
  -長野 はな(前在メキシコ日本国大使館専門調査員)

緊急レポート ラテンアメリカでの新型コロナウイルス禍
 ラテンアメリカにおける新型コロナウイルスの感染拡大状況
  -桑山 幹夫(神戸大学経済経営研究所リサーチ・フェロー、
        ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ
        研究所シニア研究員)
 パンデミックと戦うための諸政策 (Policies to Fight the Pandemic)
 米州開発銀行マクロ経済報告書 2020年版要約
  -中村 圭介(IDB(米州開発銀行)アジア事務所長)
 ボルソナーロ大統領の新型コロナ対応を探る
  -高元 次郎(外務省中南米局南米課課長補佐・ブラジル班長)
 ペルーにおける新型コロナウイルスの影響
  -設楽 隆裕(日本貿易振興機構(JETRO) リマ事務所長)
 メキシコにおける新型コロナウルス感染症の動向と対策
  -三浦 克人(在メキシコ日本国大使館一等書記官・政務班長)
 苦境に直面するエクアドル
  -首藤 祐司(在エクアドル日本国大使)
 南米の優等生の過信 -チリにおけるコロナ禍
  -渡辺 雄太(在チリ日本国大使館専門調査員)

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <第36回 グアテマラ>
 クリストバル・アダルベルト・エレラ・ドゥボン駐日グアテマラ大使
  マヤ文明は国民の誇り ―日本との貿易・観光の拡大に期待―
  -佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長、元ブラジル・スペイン
        大使)

ラテンアメリカ時事解説      
 ホンジュラスの医療事情
  -森谷 学(在ホンジュラス日本国大使館参事官兼医務官)

33か国リレー通信 <第51回 バルバドス>
 観光で生きる東カリブの島国 バルバドス
  -品田 光彦(在バルバドス日本国大使)

ラテンアメリカ随想
 「コロナウイルス」後の新しい文化交流を願って
  -高坂 節三((公財)日本漢字能力検定協会会長兼理事長。
         元伊藤忠商事常務・中南米総支配人)

ラテンアメリカ都市物語  <第17回 サンサルバドル>
 サンサルバドルの魅力を発見しましょう
  -マルタ・リディア・セラヤンディア・シスネロス(エルサル
   バドル駐日大使)

ラテンアメリカ参考図書案内  桜井 敏浩
 ・21世紀のメキシコ革命 -オアハカのストリートアーティストが
  つむぐ物語歌(コリード) 
   山越英嗣 春風社
 ・スペイン・アメリカ・キューバ・フィリピン戦争 -マッキン
  リーと帝国への道-
   林 義勝 彩流社
 ・ブラジル・カルチャー図鑑 改訂版 -ファッションから食文化
  までをめぐる旅
   麻生雅人・山本綾子 スペースシャワーネットワーク
 ・スペイン語で愛でる万葉集“Colección de la miríada de hojas
  Manyo'shu”
   伊藤昌輝訳 大盛堂書房 
  歎異抄 “Palabras de Shinran sobre el Camino de la Tierra Pura”
   伊藤昌輝訳 Ediciones SIGUEME社
 ・新 世界の社会福祉 第10巻 中南米 
   宇佐見耕一編 旬報社
 ・女であるだけで
   ソル・ケー・モオ 国書刊行会
  穢れなき太陽
   ソル・ケー・モオ 水声社
 ・移民と徳 -日系ブラジル知識人の歴史民族誌
   佐々木剛二 名古屋大学出版会 
 ・100人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック
   寺尾隆吉 勉誠出版
 ・CIMARRON  ブラック・アイデンティティ -南北アメリカの仮装祭
   シャルル・フレジュ 青幻舎
 ・ビジュアル スペシャリティコーヒー大事典 2nd Edition
   ジェームズ・ホフマン 日経ナショナルジオグラフィック
 ・世界からコーヒーがなくなる前に
   ペトリ・レッパマン、ラリ・サロマー 青土社
 ・中南米音楽の旅 ~想い出の音楽家たち~
   早川智三 知玄舎

『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、
以下をご覧下さい。
 http://latin-america.jp/archives/category/quarterly

ご関心の方は、協会事務局にお早めにお申し込み下さい。
 1,250円+送料.申し込み info@latin-america.jp

これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容ととも
に多くの有用なデータベースが、会員専用ページに収録されていま
す。

会員になられれば、『時報』の無料送付を受けられ、協会が催すオ
ンライン方式を含む講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等
への優先・割引参加、わが国随一のラテンアメリカ・データベース
である会員専用ページの閲覧も出来ます。

年会費(4~3月)は、個人-国内 10,000円、法人-同70,000円以上、
賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)や Webサイト
閲覧のみの「在外会員」(5,000円)制度もあります。
 http://latin-america.jp/join