『ラテンアメリカ時報』夏号 のお知らせ



桜井敏浩会員から、以下の案内がございましたのでお知らせいたします。

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7月25日に『ラテンアメリカ時報』2021年夏号が発行されます。
依然ラテンアメリカをはじめ世界各地で 新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)禍がむしろ拡大している状況下ですが、それに目を奪わ
れている間にもラテンアメリカは気づいていなかったのに着実に変化
している部分もあります。それらの中でも顕著な変化を見せているの
がパラグアイです。今年独立210周年を向かえた南米の小国は、ブラ
ジルとアルゼンチンという二大国の間で、メルコスールの一員として、
南米唯一台湾との国交を維持しながら、他の国々のような国内での
政治対決・社会争乱は見られず、近年目覚ましい成長を遂げています。
この 5,6年以上前までのパラグアイしか知らない人には想像だに出来
なかった変貌を遂げる南米内陸国パラグアイの現状を紹介します。


なお、次号秋号(10月25日発行)は、今世界で注目されてきた「デ
ジタル・トランスフォーメイション(DX)とラテンアメリカ -日本
の協力を中心に」特集を組みます。産業の開発、農工鉱業生産、輸送
はもとより、防災、医療、教育分野に至るまで社会分野でもこれまで
の仕組みを大きく改善させるであろうラテンアメリカでのDX分野に、
わが国が協力している事例も交えて幅広く紹介します。
「時事解説」は、米国政治-特に対キューバ外交に大きな影響力を
もつヒスパニック系の動向、メキシコのロペス・オブラドール政権の
中間評価というべき下院議員選挙結果、左派政権で独裁色を強めて
いるニカラグアのオルテガ政権の外交、隣国ベネズエラからの大量
の難民の保護に取り組むコロンビアの対応などを解説します。



特集 変貌を遂げる南米内陸国パラグアイ
 パラグアイ外交概観 -対南米二大国、対米関係及び台湾承認国の現状-
  -頼信 幸枝(在パラグアイ日本国大使館書記官)
 パラグアイにおけるカルテス政権以降の政治経済情勢
  -磯田 沙織(神田外語大学外国語学部イベロアメリカ言語学科専任講師)
 パラグアイにおける農牧畜業の概況 ―大豆産業を中心に―  
  -林 瑞穂(農林水産省農林水産政策研究所 国際領域主任研究官)・
   下保 暢彦(同 主任研究専門員)
 パラグアイの牛肉生産の現状と展望 -可能性を秘めた畜産大国-
  -林 英二郎(A&E社長。在パラグアイ日本商工会議所元会頭)
 南米のヘソ パラグアイ -変わりゆくビジネス環境      
  -田中 クリスティーナ(ラ・ルラール保険社長。在パラグアイ日本商工
              会議所前会頭)
パラグアイの経済及び社会開発のための協力について
  -福井 康(国際協力機構(JICA)パラグアイ事務所長)
パラグアイ初の人工衛星 “GuaraniSat-1” 
  -趙 孟佑(九州工業大学革新的宇宙利用実証ラボラトリー施設長・教授)
内陸国パラグアイは南米大陸横断回廊の恩恵を享受できるのか?
 -建設工事の現状とパラグアイの主要な輸出先に着目して-
  -小谷 博光(人間環境大学人間環境学部環境科学科専任講師)
 パラグアイ COPANI大会 -次世代ニッケイ人へのエール    
  -アルベルト 松本(IDEA NETWORK代表)
 パラグアイにおけるグアラニー語教育の制度化とその課題 -新世代への
 新しいアプローチに向けて-
  -藤掛 洋子(横浜国立大学都市科学部長・都市イノベーション研究院教授)

駐日大使インタビュー <第38回-ジャマイカ>
 ショーナ-ケイ・M・リチャーズ駐日ジャマイカ大使
 日本は信頼できる真正のパートナー ―貿易・投資・協力の拡大に期待―
  -佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長、元駐ブラジル・スペイン大使)

ラテンアメリカ時事解説 
 新総裁を迎えた米州開発銀行 -コロナ禍、コロナ後のラテンアメリカ支援
 体制と第10次増資計画-
  -ホワイト 和子(ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究所
           シニア・フェロー)
 エクアドルにおける政権交代
  -首藤 祐司(在エクアドル日本国大使)
 2021年ペルー選挙 ─ボリバルの呪縛?  
  -村上 勇介(京都大学東南アジア地域研究研究所教授)
 カリコム・米関係 -バイデン政権への期待と今後の注目点
  -鈴木 美香(亜細亜大学国際関係学部講師)
エボ・モラレス後のボリビア政治経済
  -島袋 正克((株)伊島代表取締役社長。ボリビア日本商工会議所元会頭)

33か国リレー通信 <第55回 グアテマラ共和国>
 不法移民問題 グアテマラの事例から      
  -山口 尚孝(国際協力機構(JICA) グアテマラ事務所長)

ラテンアメリカ随想 
 日本・パラグアイ関係の新たな局面を開く 
  -中谷 好江(在パラグアイ日本国大使)

ラテンアメリカ都市物語 <第21回 ジョージタウン(ガイアナ共和国)>
 驚異の経済成長が続くジョージタウン  
  -伊藤 みちる(大妻女子大学国際センター准教授)

ラテンアメリカ参考図書案内       桜井 敏浩
 ・『カランヂル駅 ―ブラジル最大の刑務所における囚人たちの生態』
   ドラウジオ・ヴァレ-ラ(春風社)
 ・『テキーラとメスカル -同じ起源をもつアガベ・スピリッツ』
   サラ・ボーウェン(ミネルヴァ書房)
 ・『越えていく人―南米、日系の若者たちをたずねて』 
   神里 雄大(亜紀書房) 
 ・『混迷の国 ベネズエラ潜入記』 
   北澤 豊雄(産業編集センター)
 ・『反米 -共生の代償か、闘争の胎動か』
   遠藤 泰生編(東京大学出版会)
 ・『アボカドの歴史 (「食」の図書館)』
   ジェフ・ミラー(原書房)
 ・『麻薬と人間 100年の物語 -薬物への認識を変える衝撃の真実』
   ヨハン・ハリ(作品社)
 ・『ヒスパニックマイノリティとメキシコ自動車ビジネス』
   樋口 和喜(日本橋出版)
 ・『アルゼンチン ガイドブック』・『ペルー ハンドブック』・
  『ブラジル ハンドブック』
   アルファインテル編・刊
 ・『乾燥地の自然と暮らし - メキシコ バハ・カリフォルニア
  (乾燥地フォトブックシリーズ)』
   藤山 英保(今井出版)
 ・『タンゴの真実』 
   小松 亮太(旬報社)
 ・『次世代の食料供給の担い手 -ラテンアメリカの農業経営体
  (オンデマンド版)』
   清水 達也編(日本貿易振興機構アジア経済研究所)


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以下をご覧下さい。

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