『ラテンアメリカ時報』2023年春号発行のお知らせ
桜井敏浩会員から以下の案内がございましたので、お知らせいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4月25日に『ラテンアメリカ時報』2023年春号が発行されます。
現在世界で政情・社会不安の大きな要因になっており、人々-特に
貧困層を苦しめているインフレに着目し「ラテンアメリカの政治と
社会を揺るがす高インフレ」を特集しています。
次号2023年夏号(7月25日発行予定)の特集は、「日本の対ラテンアメリカ外交
150年」(仮題)です。今年は1873年に日本が中南米で最初に外交関係を樹立し
たペルーとの修好150周年に当たります。この機会に、同じく19世紀に外交関係
が結ばれたメキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチンとの関係を含め、日本の
対ラテンアメリカ外交の変遷と展開を振り返りつつ、その現状と展望について、
それぞれの国に駐在する日本大使に語っていただきます。
「駐日大使インタビュー」は、駐日ペルー大使に150年に亘る両国関係と今後
の展望についてインタビューします。「ラテンアメリカ時事解説」は2023年6月
の米州首脳会議で米国バイデン政権が打ち出した「経済繁栄のための米州パー
トナーシップ(APEP)」構想の紹介、4月30日に行われたパラグアイの大統領
選挙結果と新政権の方向、パナマの運河だけではない投資先としての魅力を
解説します。
連載「ラテンアメリカ進出企業の最前線から」は三菱重工業の事業紹介です。
同じく連載「開発協力の現場から」は国際協力機構(JICA)の現地事務所や
第一線で活躍する人たちの声を紹介するもので、自身が視覚障害者であるJICA
職員がパラグアイでの障害者支援に取り組んでいる報告です。また「ラテン
アメリカ・ビジネストレンド」は日本貿易振興機構(JETRO) の協力を得てビジ
ネスに関わる最新のトレンドを解説するもので、ペルー事務所長が現地から
語るビジネス環境等のレポートです。「ラテンアメリカ随想」は識者による
エッセイで、ラテンアメリカと旧宗主国スペインとの想像以上に深い絆につい
てです。
ラテンアメリカ時報 2023年春号(No. 1442)
特集 ラテンアメリカの政治と社会を揺るがす高インフレ
・世界インフレで苦境に立たされるラテンアメリカ・カリブ経済 -近年の
動向と2023年の見通し
-桑山 幹夫(ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究所上級
研究員)
・新たな財政ルール作りを急ぐブラジル・ルーラ政権
-浜口 伸明(神戸大学教授)
・コロナ危機後のチリのインフレーション -「安定の世代」の終焉
-北野 浩一(アジア経済研究所 新領域研究センター主任調査研究員)
・メキシコ ロペス・オブラドール政権のインフレ対策、社会政策と次期
大統領選挙
-北條 真莉紗(在メキシコ大使館専門調査員)
・インフレを引き起こす構造的な問題に苦しむアルゼンチン
-西澤 裕介(JETROブエノスアイレス事務所長)
駐日大使インタビュー <第45回> メキシコ合衆国
メルバ・ブリーア駐日メキシコ大使
「戦略的グローバル・パートナーシップ」の進展に期待
-佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長)
ラテンアメリカ時事解説
・林外務大臣の 2023 年初のラテンアメリカ歴訪
-小林 麻紀(外務省中南米局長)
・ブラジル-ルーラ新政権下の政策
-岩波 由佳(在ブラジル日本大使館一等書記官)
竹屋 永司(同 二等書記官)
・八方塞がりのバイデン政権の国境対策
-ホワイト 和子(ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究所
シニア・フェロー)
・ラテンアメリカにおける新型コロナウイルス感染症の状況と我が国の支援
-前田 恵理子(JICAボリビア事務所企画調査員)
ラテンアメリカ進出企業の最前線から <第2回>
・Be the Right One会社としての豊田通商ラテンアメリカ事業
-加藤 茂治(豊田通商 新興地域極CEO補佐南米地域代表)
山岸 豊生(ラテンアメリカ協会理事、元豊田通商渉外部中南米地域
担当)
開発協力の現場から
・ブラジルでの新たな防災 -土石流から地域・人々を守るために
-越智 英人(元ブラジル統合・地域開発省JICA専門家)
駒沢 二明(JICA ブラジル事務所ナショナル・スタッフ)
ラテンアメリカ・ビジネストレンド
・ラテンアメリカの 5 大リスク・機会を展望する
-久保 敦(JETRO海外調査部主幹)
ラテンアメリカ随想
ラテンアメリカのサッカー
-山田 彰(ラテンアメリカ協会常務理事)
ラテンアメリカ参考図書案内 桜井 敏浩
・『ラテンアメリカン・ラプソディ』 野谷 文昭 五柳書院
・『ブラジルの社会思想 -人間性と共生の知を求めて』 小池 洋一・子安
昭子・田村 梨花 現代企画室
・『エビータの真実』 アリシア・ドゥジョブヌ・オルティス 竹澤哲訳
三省堂書店・創英社発売
・『サンバの町それから -外国人と共に生きる群馬・大泉』 上毛新聞社
・『ジャカルタ・メソッド -反共十字軍と世界をつくりかえた虐殺作戦』
ヴィンセント・ベヴィンス 竹田円訳 河出書房新社
・『スペインと中南米の絆 -意識しないほどの深いつながり』
渡部 和男 彩流社
・『ブラジリアン・ミュージック 200』 中原 仁 アルテスパブリッシング
・『移民が移民を考える -半田知雄と日系ブラジル社会の歴史叙述』
フェリッペ・モッタ 大阪大学出版会
・『世界の中のラテンアメリカ政治』 舛方 周一郎・宮地 隆廣 東京外国
語大学出版会
・『南北アメリカ研究の課題と展望 -米国の普遍的価値観とマイノリティ
をめぐる論点』 住田 育法・牛島 万編 明石書店
・『2030 アジェンダ(SDGs)実現に向けて -世界の先駆的実例から学ぶ』
浅香 幸枝 三修社
・『地図でスッと頭に入る 中南米&北アメリカ36の国と地域』
井田 仁康監修(イラスト かたおか朋子) 昭文社
・『アマゾンに鉄道を作る -大成建設秘録 電気がないから幸せだった。』
風樹 茂 五月書房新社
・『ロスト・スピーシーズ』 下村 敦史 KADOKAWA
『ラテンアメリカ時報』のこれら内容は、掲載誌発行と同時にWebサイトで
ご覧頂けます(特集論考の冒頭部分は公開されます)が、バックナンバーの
目次も以下でご覧下さい。
http://latin-america.jp/archives/category/quarterly
「ラテンアメリカ参考図書案内」のバックナンバーは、
https://latin-america.jp/archives/category/books
法人・個人・賛助会員の方には無料でお送りしていますが、ご入手
ご希望であれば協会事務局にお申し込み下さい。
1,250円+送料.申し込み:info@latin-america.jp
これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容ととも
にわが国随一と自負する有用なデータベースが、会員専用ページに
収録されています。
会員になれば、『時報』の無料送付を受けられ、協会が催すオン
ライン方式を含む講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等
への優先・割引/無料参加、わが国随一のラテンアメリカ・データ
ベースである会員専用ページの閲覧も出来ます。
年会費(4~3月)は、個人-国内 10,000円、法人-同70,000円以上、
賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)や Webサイト
閲覧のみの「在外会員」(5,000円)制度もあります。(いずれも
クレジットカード払い可)http://http://latin-america.jp/join
なお、「ラテンアメリカ時事解説」などへ若手研究者等のご寄稿を
歓迎します。詳細は本誌 P.55 をご参照、あるいは協会編集部
kihou@latin-america.jp へご照会下さい。