『ラテンアメリカ時報』2023年夏号発行のお知らせ
桜井敏浩会員より以下の案内がございましたので、お知らせいたします。
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7月25日に『ラテンアメリカ時報』2023年夏号が発行されます。
2023年は日本がラテンアメリカでは初めてペルーと外交関係を樹立
して150周年です。この機会に我が国のラテンアメリカ外交の歩みを
振り返り、同じく19世紀に外交関係が結ばれたメキシコ、ブラジル、
チリ、アルゼンチンとの関係を含め、変遷と展開を振り返りつつ、
その現状と展望について、それぞれの国に駐在する日本大使が語る
特集を組みました。
次号2023年秋号(2023年10月25日発行予定)の特集は、「ラテン
アメリカで活躍するスタートアップ企業」(仮題)です。6億人を
超える市場を持ち、インターネット環境も整いつつあるラテンアメ
リカでは、今なお、社会構造が複雑で、格差も大きいが故に、改善
の余地は大きく、社会ニーズも強い中で続々とスタートアップ企業
が誕生しています。その状況、JICA、JETRO、IDBの支援体制、当該
企業経営者の声など総合的にご紹介します。
特集 日本のラテンアメリカ外交の150年
日本とラテンアメリカの交流史 ―その始まりから第二次世界大戦まで―
-浦部 浩之(獨協大学 教授)
日本の対ラテンアメリカ外交150年の変遷と展開 -戦後から現在
-山田 彰((ラテンアメリカ協会)常務理事、外務省参与)
駐在大使からの報告
日本ペルー外交関係150年の歩みと展望 ―太平洋が繋ぐ戦略パートナーシ
ップの強化
-片山 和之(在ペルー大使)
日本メキシコ外交関係135年の歩みと展望 ―新たな地平の開拓を目指して
-福嶌 教輝(在メキシコ大使)
日本ブラジル外交関係128年の歩みと展望 ―人的絆で結ばれたグローバル
な協力関係の促進
-林 禎二(在ブラジル大使)
日本チリ外交関係126年の歩みと展望 ―協力・連携の更なる深化に向けて
-渋谷 和久(在チリ大使)
日本アルゼンチン外交関係125年の歩みと展望 ―新しい関係の構築を目指
して
-山内 弘志(在アルゼンチン大使)
駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <第46回 :ペルー共和国>
ロベルト・セミナリオ駐日ペルー大使
外交関係150周年を契機に、二国間関係の新たな地平を拓きたい
-佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長)
ラテンアメリカ時事解説
林外相のトリニダード・トバゴ、バルバドス、ペルー、チリ、パラグアイ
歴訪
トリニダード・トバゴ(松原 裕大使)、バルバドス(福嶌香代子大使)、
ペルー(片山和之大使)、チリ(渋谷和久大使)、パラグアイ(中谷好江
大使)
バイデン政権の「経済繁栄のための米州パートナーシップ構想(APEP)」
-田中 賢子JICA米国事務所長
新総裁を迎えた米州開発銀行
-田中 秀治(IDBアジア事務所長)
パラグアイ総選挙結果及び今後の見通し
-鈴木 咲央里(在パラグアイ大使館三等書記官)
ラテンアメリカ進出企業の最前線から <第3回>
三菱重工業のラテンアメリカ事業 -「グローバルサウス」の一角を占める
メキシコにおいて
-西岡 勝樹(三菱重工メキシコ社長)
開発協力の現場から
視覚障害のJICA職員がパラグアイに見た障害と国際協力の可能性
-福地 健太郎 (JICAパラグアイ事務所職員)
ラテンアメリカ・ビジネストレンド
ある日本・ペルー経済交流の功労者の足跡 -ルイス・ベガ ペルー日本経済
委員会(CEPEJA)委員長
-設楽 隆裕(JETRO リマ事務所長)
ラテンアメリカ随想
ジャガイモとスペイン語、そして頑固さ ―ラテンアメリカとスペインの絆
-渡部 和男(NPO法人ISAPH理事、元コロンビア大使)
ラテンアメリカ参考図書案内 桜井 敏浩
・スタジアムの神と悪魔 -サッカー外伝 エドゥアルド・ガレアーノ
飯島みどり訳(木星社)
・文学とラテンアメリカの風土 -交錯する人と社会 高林 則明(行路社)
・ポピュリズム大陸 南米 外山 尚之(日経BP・日本経済新聞出版)
・タキ・オンコイ 踊る病 -植民地ペルーにおけるシャーマニズム、鉱山
労働、水銀汚染 谷口 智子編(春風社)
・メキシコ古代都市の謎 テオティワカンを掘る 杉山 三郎(朝日新聞
出版 朝日選書)
・サイバネティックスの革命たち -アジェンデ時代のチリにおける技術と
政治 エデン・メディーナ(青土社)
・「日系」をめぐることばと文化 -異動する人の創造性と多様性
松田 真希子・中井 精一・坂本 光代編(くろしお出版)
・ヴィラ=ロボス -ブラジルの大地に歌わせるために 木許 裕介(春秋社)
・ブラジル文学傑作短編集(ブラジル現代文学コレクション) アニーバル
・マシャード、マルケス・ヘベーロほか (水声社)
・北関東の異界 エスニック国道354号線 -絶品メシとリアル日本
室橋 裕和(新潮社)
・消えた冒険家 ローマン・ダイアル(亜紀書房)
・ガブリエル・ガルシア=マルケス ある人生 ジェラルド・マーティン
(岩波書店)
『ラテンアメリカ時報』のこれら内容は、掲載誌発行と同時にWeb
サイトの会員ページでご覧頂けます(特集論考の冒頭部分は公開さ
れ、全掲載論考の本文は1年後に公開されます)。
これまでのバックナンバーも以下でご覧下さい。
http://latin-america.jp/archives/category/quarterly
「ラテンアメリカ参考図書案内」(公開)のバックナンバーは、
https://latin-america.jp/archives/category/books
法人・個人・賛助会員の方には無料でお送りしていますが、ご入手
ご希望であれば協会事務局にお申し込み下さい。
1,250円+送料.申し込み:info@latin-america.jp
これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容ととも
にわが国随一と自負する有用なデータベースが、会員専用ページに
収録されています。
会員は『時報』の無料送付を受けられ、協会が催すオンライン方式
を含む講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等への優先・
無料/割引参加、そしてわが国随一のラテンアメリカ・データベー
スである会員専用ページの閲覧が出来ます。
年会費(4~3月)は、個人-国内 10,000円、法人-同70,000円以上、
賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)や Webサイト
閲覧のみの「在外会員」(5,000円)制度もあります(いずれも
クレジットカード払い可)。
http://http://latin-america.jp/join
なお、「ラテンアメリカ時事解説」などへ若手研究者等のご寄稿を
歓迎します。詳細は本誌 P.64をご参照、あるいは協会編集部
kihou@latin-america.jp へご照会下さい。