ラテンアメリカ時報2023年秋号発行のお知らせ
10月25日に『ラテンアメリカ時報』2023年秋号が発行されます。
特集は、「ラテンアメリカで活躍するスタートアップ企業」です。
6億人を超える市場を持ち、インターネット環境も整いつつある
ラテンアメリカでは、今なお、社会構造が複雑で、格差も大きいが
故に、改善の余地は大きく、社会ニーズも強い中で続々とスタート
アップ企業が誕生しています。その状況、JICA、JETRO、IDBの支援
体制、当該企業経営者の声など総合的にご紹介します。
次号2023/24年冬号(2024年1月25日発行予定)の特集は、「ブラジル
ルーラ政権の1年」(仮題)です。
2003年1月に貧困の解決と経済成長の回復を掲げルーラ大統領の
労働者党(PT)政権が発足し、資源価格の上昇等にも支えられて
2010年まで高支持率のまま2期を務めました。真逆の思想をもつ
ボルソナーロの2期を阻止し2023年に発足したルーラ政権ですが、
その政策は前政権担当時とどこまで変わるのか? 何が新たな問題
として対応を迫られているか?など様々な切り口からその実態に
迫ります。
特集 ラテンアメリカで活躍するスタートアップ企業
ラテンアメリカにおけるスタートアップ -浜口 伸明(神戸大学教授)
ラテンアメリカにおける日本発のスタートアップ企業の進出課題と可能性
-中山 充(BVC 代表、ラテンアメリカ進出協議会代表)
JICA によるラテンアメリカを対象とした日本発スタートアップ支援
「TSUBASA」
-吉丸 裕介(JICA 中南米部南米課主任調査役)
〈TSUBASA 参加企業の声(1)〉ペルー ABACO への融資プログラムファン
ド -小松 真実(ミュージックセキュリティーズ(株)社長)
〈TSUBASA 参加企業の声(2)〉ポータブル眼底カメラおよび AI を活用
した検査プログラム
-坂野 哲平((株)アルム 社長)
ラテンアメリカ・カリブ地域におけるスタートアップの成長と IDB
グループの取り組み
-竹内 登志崇(IDB Lab プリンシパル・アドバイザー)、
中山 愛美(IDB Lab コンサルタント)、田中 秀治(IDB
アジア事務所長)、笠井 萌里(IDB アジア事務所コンサ
ルタント)
JETRO による支援 -ブラジルでの取り組み:グローバル・アクセラ
レーション・ハブ、Scale Up in Brazil
-松平 史寿子(JETRO サンパウロ事務所次長)
駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <パナマ共和国>
カルロス・ペレ駐日パナマ共和国大使
小さくても大きな魅力を持つパナマを知ってほしい
-佐藤 悟(ラテンアメリカ協会副会長)
ラテンアメリカ時事解説
ウクライナ情勢とラテンアメリカ
-中島 昇(NHK グローバルメディアサービスチ ーフ・
プロデューサー)
東アジア・ラテンアメリカ研究協力対話・第4回国際会議
-浜口 伸明(神戸大学教授)、舛方 周一 郎(東京
外国語大学講師)
グアテマラ大統領選挙 -国民の変革への期待
-出來 周一(在グアテマラ大使館参事官)
経済の回復を遂げたパナマの挑戦と更なる協力関係強化を目指して
-金川 誠(JICA パナマ事務所長)
ラテンアメリカ進出企業の最前線から
統合を経て発展した NTT データのラテンアメリカ事業
-荻原 淳史(NTT DATA, Inc. ディレクター)
開発協力の現場から
中米統合の舞台裏
-櫻井 真美(JICA 専門家 SICA 地域協力アドバイザー)
ラテンアメリカ・ビジネストレンド
ラテンアメリカの LGBT とジェンダー 人権という視点からの日本
との比較
-近田 亮平(アジア経済研究所ラテンアメリカ研究グル
ープ長)
ラテンアメリカ随想
小さなサッカー大国 ウルグアイ -サッカーの歴史に愛された国
-村上 猛(在ウルグアイ大使館一等書記官)
ラテンアメリカ参考図書案内 -桜井 敏浩
・ルクリュの 19 世紀世界地理 第2期セレクション 3南米アンデス
地域 -南米総説、アンティル諸島、ベネズエラ、コロンビア、エク
アドル、ペルー、ボリビア、チリ
エリゼ・ルクリュ(古今書院)
・アマゾン五〇〇年 -植民と開発をめぐる相剋で
丸山浩明(岩波書店 新書)
・ペルーでの愉快な、でも少し壮絶なスポーツ協力 -国際協力を
スポーツで
綿谷 章(佐伯コミュニケーションズ)
・カリブ海の旧イギリス領を知るための 60 章
川分圭子・堀内真由美(明石書店)
・フリーダ・カーロの日記 ―新たなまなざし
フリーダ・カーロ 堀尾眞紀子解説(冨山房インターナショナル)
・アマゾンの民具
アマゾン資料館監修・山口吉彦(八耀堂)
・取るに足らないものたちの民族誌 ―チリにおける開発支援を
めぐる人類学
内藤順子(春風社)
・女囚たち ―ブラジルの女性刑務所の真実
ドラウジオ・ヴァレーラ(水声社)
・フレーヴォ、カポエイラ、パッソ ―ブラジル、ペルナンブーコ
の民衆芸能研究
ヴァウデマール・ヂ・オリヴェイラ 渓水社
・先住民から見た世界史 ―コロンブスの「新大陸発見」
山本紀夫(KADOKAWA ソフィア文庫)
・奴隷制の歴史
ブレンダ・E.スティーヴンソン(筑摩書房 ちくま学術文庫)
・米州人権制度の研究 -米州人権委員会と米州人権裁判所の挑戦
とその影響
齊藤功高(北樹出版)
・エルサルバドル内戦を生きて -愛と内乱、そして逃避行
エスコバル瑠璃子(花伝社発行・共栄書房発売)
『ラテンアメリカ時報』のこれら内容は、掲載誌発行と同時にWeb
サイトの会員ページでご覧頂けます(特集論考の冒頭部分は公開さ
れ、全掲載論考の本文は1年後に公開されます)。
これまでのバックナンバーも以下でご覧下さい。
https://www.latin-america.jp/archives/category/quarterly
「ラテンアメリカ参考図書案内」(公開)のバックナンバーは、
https://www.latin-america.jp/archives/category/books
法人・個人・賛助会員の方には無料でお送りしていますが、ご入手
ご希望であれば協会事務局にお申し込み下さい。
1,250円+送料.申し込み:info@latin-america.jp
これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容ととも
にわが国随一と自負する有用なデータベースが、会員専用ページに
収録されています。
会員は『時報』の無料送付を受けられ、協会が催すオンライン方式
を含む講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等への優先・
無料/割引参加、そしてわが国随一のラテンアメリカ・データベー
スである会員専用ページの閲覧が出来ます。
年会費(4~3月)は、個人-国内 10,000円、法人-同70,000円以上、
賛助会員(駐日公館等 10,000円。学生会員 5,000円)や Webサイト
閲覧のみの「在外会員」(5,000円)制度もあります(いずれも
クレジットカード払い可)。
http://http://latin-america.jp/join
なお、「ラテンアメリカ時事解説」などへ若手研究者等のご寄稿を
歓迎します。詳細は本誌 P.58をご参照、あるいは協会編集部
kihou@latin-america.jp へご照会下さい。