『ラテンアメリカ時報』春号は日本・カリブ交流年記念特集


(社)ラテンアメリカ協会の季刊会報 2024年春号が、2024年4月 25日に発行されます。

今年は、日CARICOM(カリブ共同体)協議開始後30年、ジャマイカ
及びトリニダード・トバゴとの外交関係樹立60周年を記念して「日
・カリブ交流年」ですので、その狙い、政治・経済関係の現状と
展望、カリブ諸国が直面する課題、日本の協力などを総合的に特集
しています。


ラテンアメリカ時報 2024年春号(通巻 1446号)

特集:「日・カリブ交流年2024」とカリブ諸国の今
 ・日・カリコム関係 ―次の10年に向けた「日・カリブ交流年2024」
  における連携強化 
   -佐藤 慎市(外務省中米カリブ課長兼カリブ室長)
 ・日本のカリブ諸国に対する開発協力 
   -秋山 慎太郎(JICA中南米部中米・カリブ課長)
 ・カリコム諸国の動向 ―優先課題と諸外国との関係を中心に
   -鈴木 美香(福岡大学講師)
 ・旧英領カリブの自立への道程 ―歴史と注目すべき新しさ 
   -堀内 真由美(愛知教育大学准教授)
 ・カリブ諸国のリーダーを自認するジャマイカ 
   -中村 建(在ジャマイカ大使館参事官)
 ・石油・天然ガスを国力の源とするトリニダード・トバゴ 
   -済藤 直樹(在トリニダード・トバゴ大使館二等書記官)
 ・バルバドスの挑戦 ―観光産業の未来 
   -三浦 慕(在バルバドス大使館一等書記官)
 ・新たな油田開発で成長著しいガイアナ ―開発状況と課題 
   -森田 竜也(JICA専門家、カリコムアドバイザー)
 ・ハイチ危機を真の名で呼ぶならば 狐崎 知己(専修大学教授)

ラテンアメリカ時事解説
 ・激動のアルゼンチン政治 ―ミレイ政権誕生の経緯とその分析
   -佐々木 伶(在アルゼンチン大使館専門調査員)
 ・チリ新憲法制定の試みと挫折 ―策定方法と政治不信に着目して
   -三浦航太(アジア経済研究所研究員)
 ・G20外相会合の概要 ―議長国ブラジルの視点から 
   -根本 和幸(在ブラジル大使館一等書記官)
 ・2024年エルサルバドル総選挙 ―ブケレ大統領圧勝の背景と二期目
  の課題 
   -渡邊 翼(在エルサルバドル大使館専門調査員)

ラテンアメリカ進出企業の最前線から
  NECのラテンアメリカ事業 ―社会価値の創造を目指して 
   -田辺 靖(NEC Latin America S.A., CEO)

開発協力の現場から
  カリブ支援への想い ―二度目の日・カリブ交流年を迎えて
   -漆畑 ひとみ(JICAセントルシア事務所企画調査員)

ラテンアメリカ・ビジネストレンド
  日本貿易振興機構(ジェトロ)の2024年度ラテンアメリカ地域
  向け取り組み 
   -高多 篤史(ジェトロ企画部海外地域戦略主幹)

ラテンアメリカ随想
  トリニダード・トバゴのカーニバル 
   -白根 全(カーニバル評論家、ラテン系写真家)

ラテンアメリカ・カリブ研究所通信
  浜口 伸明(ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究
        所長。神戸大学教授)

ラテンアメリカ参考図書案内  -桜井 敏浩
 ・『超時空通信 -鉱山地質技師であった父とめぐる中南米』 
   関 啓子 新評論
 ・『インカ百科事典』 ゲイリー・アートン、アドリアナ・フォン
   ・ハーゲン編 大平秀一監訳 柊風舎
 ・『メソアメリカ文明ガイドブック(シリーズ「古代文明を学ぶ」)』
   市川 彰 新泉社
 ・『メキシコ -時代の痕跡と歴史認識』 
   大垣 貴志郎 行路社
 ・『ラテンアメリカと国際人権レジーム -先住民・移民・女性・
   高齢者の人権はいかに守られるのか?(同志社大学人文科学
   研究所研究叢書)』 晃洋書房
   宇佐見 耕一編著 
 ・『ペルーから日本へのデカセギ30 年史』“Peruanos en Jap?n,
   pasado y presente” 
   ハイメ・タカシ・タカハシ、エドゥアルド・アサト、樋口 直人、
   小波津 ホセ、オチャンテ・村井・ロサ・メルセデス、稲葉 奈々子、
   オチャンテ・カルロス インパクト出版会
 ・『ブキの物語/クレオール民話』 
   シュザンヌ・コメール=シルヴァン、マダム・ショント 作品社
 ・『料理と人生』 
   マリーズ・コンデ 左右社
 ・『ブラジルの人と社会[改訂版]』
     田村 梨花・三田 千代子・拝野 寿美子・渡会 環編 上智大学出版
                           ・ぎょうせい発売
 ・『果樹とはぐくむモラル -ブラジル日系果樹園からの農の人類学』 
   吉村 竜 春風社
 ・『構造人類学ゼロ』 
   クロード・レヴィ=ストロース 中央公論新社


次号2024年夏号(7月25日発行)の特集は、ラテンアメリカ諸国で
の再生可能エネルギー、リチウム開発、グリーン水素開発の動向、
排出権市場創設、日本のこの分野での国際協力を、「世界の脱炭素
とラテンアメリカ」(仮題)です。

『ラテンアメリカ時報』のこれら内容は、掲載誌発行と同時にWeb
サイトの会員ページでご覧頂けます(特集論考の冒頭部分は公開さ
れ、全掲載論考の本文は1年後に公開されます)。
これまでのバックナンバーも以下でご覧下さい。
https://www.latin-america.jp/archives/category/quarterly
「ラテンアメリカ参考図書案内」(公開)のバックナンバーは、
https://www.latin-america.jp/archives/category/books

法人・個人・賛助会員の方には無料でお送りしていますが、ご入手
ご希望であれば協会事務局にお申し込み下さい。
 1,250円+送料.申し込み:info@latin-america.jp

これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容ととも
にわが国随一と自負する有用なデータベースが、会員専用ページに
収録されています。

会員は『時報』の無料送付を受けられ、協会が催すオンライン方式
を含む講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等への優先・
無料/割引参加、そしてわが国随一のラテンアメリカ・データベー
スである会員専用ページの閲覧が出来ます。
年会費(4~3月)は、個人-国内 10,000円、法人-同70,000円以上、
賛助会員(駐日公館等 10,000円や Webサイト閲覧のみの「在外会員」
(5,000円)、学生会員 1,000円)制度もあります(いずれもクレ
ジットカード払い可)。
http://latin-america.jp/join


なお、『ラテンアメリカ時報』の編集人は2006年以来18年間務めて
きた常務理事 桜井敏浩から、次号より佐藤 悟(協会副会長、『時報』
編集企画WGリーダー。元駐ブラジル・スペイン大使)に交代します。
桜井も 同WGで企画に引き続き参画します。
                  (社)ラテンアメリカ協会