音楽芸術研究会 第ニ回研究例会のお知らせ
学会会員の皆さま
会員の加藤です。この度、音楽芸術研究会の第二回研究例会を2025年2月26日午後19時からオンラインで開催することとなりました。皆さま方のご参加をお待ちしております。
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音楽芸術研究会 第ニ回研究例会
・開催日: 2025年2月26日
・開催時間: 19:00
・参加費: 無料
・申し込み: 音楽芸術研究会のweb(note)にあるフォームからお申し込みください。
Ⅰ研究例会タイムスケジュール
18:50 オンライン開設
19:00 研究会開始・研究会会長挨拶: 寺園未希
19:10-19:40 発表者① 鈴木 岳志
19:40-20:10 発表者② 安元 麦
20:10-20:40 発表者③ 寺園 未希
20:40-20:55 ラウンドテーブル
司会・討論者: 加藤 勲(フェリス女学院大学音楽芸術学科 非常勤講師)
Ⅱ発表タイトルと要旨
発表者① 鈴木 岳志 (東京外国語大学大学院 総合国際学研究科博士前期課程世界言語社会専攻言語文化コース2年)
タイトル:
ブラジル音楽ショーロをめぐる歴史言説のパフォーマティヴィティ
―『ホーダ・ヂ・ショーロ誌』における読者との対話―
要旨:
本発表はブラジル音楽ショーロの歴史言説の構築プロセスに関する研究の一環として行った1990年代に刊行された『ホーダ・ヂ・ショーロ誌』に関する調査の報告である。同雑誌は、ショーロの歴史言説において支配的なパラダイムへの合意をショーロコミュニティにもたらしたものとして位置づけられる。本発表では、同雑誌の語り自体が歴史言説への合意を形成するパフォーマティヴィティを有している点に着目し考察を行った。
発表者② 安元 麦 (沖縄県立芸術大学大学院 芸術文化学研究科 後期博士課程)
タイトル:
御懺法講における付楽
ー声明懺法の六根段における声明と雅楽の関係についてー
要旨:
本発表では京都の天台宗寺院、三千院で勤修される御懺法講(おせんぼうこう)という法会で修される法要、声明懺法を取り上げる。僧侶による声明に対して雅楽師による雅楽曲の演奏を合奏する「付楽」が法要の特色であり、声明と雅楽のテンポ-1拍あたりの時間的な長さは両者で異なったまま合奏される興味深い実態がある。僧侶と雅楽師、彼ら独自の合奏概念を法要のライブ録音を用いて分析し、その実態について考察する。
発表者③
寺園 未希(沖縄県立芸術大学大学院 音楽芸術研究科)
タイトル:
沖縄におけるマーチングバンドの導入と変遷
要旨:
本発表では、沖縄におけるマーチングバンドの導入と変遷を明らかにする。1853年、ペリー艦隊が浦賀上陸の1ヶ月前に琉球に上陸し、首里城で楽隊の行進が行われたことが初期の事象と言える。明治以降、沖縄では軍楽隊よりもジンタや学校バンドの活動が展開された。戦後は米軍主催で1964年からマーチングコンテストが開催され、日本復帰後には海邦国体を契機に活動が拡大した。沖縄は米軍の影響を受け、日本本土と異なる変遷を辿った。