第39回定期大会/報告ペーパー

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2018年6月2日(土)・3日(日)
愛知県立大学長久手キャンパス(〒480-1198 愛知県長久手市茨ケ廻間1522-3)

6月2日(土) 午前の部

●パネルA メキシコ先住民のコスモロジー(とその儀礼)の起源、具現化、変容と未来

Los orígenes, materialización, transformación y futuro de la cosmovisión indígena en México 【S棟101】 (9:30-12:00)
責任者 杉山三郎(愛知県立大学・アリゾナ州立大学)
[討論]David Carrasco(ダビ・カラスコ)(Harvard University)
・ 杉山三郎(愛知県立大学・アリゾナ州立大学)
「テオティワカンにおけるコスモロジーの具現化と政体構築」
(“Cosmología plasmada y estructuración política en Teotihuacan”)

・ 井関睦美(明治大学)
「先スペイン期メシーカ社会における「戦争」の表象」
(“Simbolización de “Guerra” en la sociedad Mexica en épocas prehispánicas”)

・ 井上幸孝(専修大学)
「先住民クロニカに見るメソアメリカ世界観および歴史観とその変容」
(“La visión mesoamericana del mundo y de la historia y su transformación en las crónicas indígenas”)

・ 谷口智子(愛知県立大学)
「北米と中米における先住民儀礼の比較―放血儀礼とサンダンス、テマスカルとスウェットロッジ」
(“The comparative Studies of Indigenous Rituals in North American Religion and Mesoamerican Religion”)
・ 河邊真次(愛知県立大学)
「ワステカ地方ナワ村落における聖なる丘と死生観との象徴的連関―シャントロ、マルティア・クネツィ、埋葬を手がかりにして―」
(“La vinculación simbólica entre los cerros sagrados y la vista de vida y muerte en los pueblos nahuas de la Huasteca: Xantolo, Martia cunetzi y el entierro”)

●パネルB 中南米における伝統芸品の資源化に関する研究 【H棟201】 (10:00-12:00)

責任者 藤掛洋子(横浜国立大学)
[討論]小林貴徳(関西外国語大学)
・ 藤掛洋子(横浜国立大学)
「パラグアイ伝統工芸品ニャンドティの著作権に関する一考察:イタグアの作り手たちの語りから「著作権」について考える」
・ 本谷裕子(慶應義塾大学)
「伝統織物の知的所有権と著作権に関する一考察-グアテマラ高地先住民女性の事例より」
・ 八木百合子(国立民族学博物館)
「現代アンデスにおける宗教刺繍の展開と作者性-ペルー・クスコの事例から」

○分科会1 ブラジル・日系社会 【H棟202】 (10:00~12:00)

司会: 光安アパレシダ光江(浜松学院大学)
・ 長村裕佳子(上智大学大学院)
「ブラジル軍事政権における日系政治家のポジショナリティとキャリア戦略」
[討論]子安昭子(上智大学)
・ 吉村竜(首都大学東京大学院)
「「日系コロニア」のブラジル社会への対応――ブラジル南東部・ピラール文協の定款改訂をめぐる意見対立の事例から」
[討論]光安アパレシダ光江(浜松学院大学)
・ Facundo Garasino(ファクンド・ガラシーノ)(大阪大学大学院)
「ブラジル・アマゾンにおける日本の開拓移民とsettler colonialism:アマゾニア産業研究所を中心に」
[討論]山田政信(天理大学)
・ 塚本美穂
 「日墨における交流―北川民次とメキシコ」
[討論]田中敬一(愛知県立大学)

6月2日(土) 午後の部

●パネルC フィールドに向き合う調査者―〈パブリック〉と〈アカデミック〉のはざまで 【S棟101】(13:30-15:30)

責任者 小林貴徳(関西外国語大学)
[討論]関雄二(国立民族学博物館)
・ 村野正景(京都文化博物館)
「エルサルバドル共和国におけるパブリック考古学の導入について―第1回パブリック考古学・シンポジウムの開催に向けて―」
・ Daniel Saucedo Segami(立命館大学)
「一般民に向かう考古学―ペルー都市部におけるパブリック考古学調査の事例から」
(“Arqueología dirigida al público: Un ejemplo de proyecto de arqueología pública para áreas urbanas en Perú”)

・ 小林貴徳(関西外国語大学)
「他者として地元に位置づけられる研究者―メキシコにおける考古学調査の公共性と地域住民のまなざしをめぐって」

●パネルD 日墨関係の130年 【H棟202】 (13:30-15:30)

Los 130 años de relaciones Japón-México
責任者 浅香幸枝(南山大学)
[討論]柳沼孝一郎(神田外語大学)
・ Francis Peddie(名古屋大学)
“Amigos lejanos: 130 años de flujo humano entre Japón y México desde el Tratado de Amistad, Comercio y Navegación”
・ Carlos Uscanga(Universidad Nacional Autónoma de México)
“Geopolítica y el Poder Naval en las Relaciones de Japón con México”
・ Melba Falck(Universidad de Guadalajara)
“Las relaciones económicas México-Japón a 130 años del primer acuerdo”

○分科会2 開発・政策・法 【H棟201】 (13:30~15:30)

司会: 宮地隆廣(東京大学)
・ 松田葉月デボラ(東京大学大学院)
“Manejo de la Pesca Continental en la Argentina: Implicaciones del Desarrollo desde una Perspectiva Institucional”
[討論]藤掛洋子(横浜国立大学)
・ 生月亘(関西外国語大学)
「エクアドルの先住民による「現代アンデス文化」の生成と活用の考察:先住民教育による「Interculturalidad」の実践と「先住民文化」の「標準化」の課題」
[討論]宮地隆廣(東京大学)
・ 小林致広(神戸市外国語大学・京都大学・同志社大学)
「メキシコにおける先住民行政区自治の可能性」
[討論]額田有美(大阪大学)
・ Ruben Enrique Rodriguez Samudio(北海道大学)
「比較法における違憲審査権」
[討論]前田美千代(慶應義塾大学)

◆15:45~17:00 記念講演 【S棟201】

Dr. David Carrasco (ダビ・カラスコ)(Harvard University)
「歴史学・宗教学・考古学からみたメソアメリカ研究の最前線―古代から現代まで―」
“Aztec Imaginaries Contrasting Views of Mesoamerica’s Central Places”

6月3日(日) 午前の部

●パネルE メキシコ自動車産業の現状と課題、未来への挑戦と日本の協力

La situación actual y el desafío de las industrias automotorices de México: el rol de las cooperaciones de Japón en la proyección futura 【S棟201】 (9:30-11:30)
責任者 水野真鈴(国際協力機構(JICA)産業開発・公共政策部)
[討論]Melba Falck(Universidad de Guadalajara)
[文書によるコメント] 細野昭雄(国際協力機構(JICA) 
・ 水野真鈴(国際協力機構(JICA)産業開発・公共政策部)
「メキシコ自動車産業強化のためのJICAの協力」
・ 星野妙子(前アジア経済研究所上席主任研究員)
「2010年代のメキシコ自動車産業の急成長と対米貿易の変化」
・ 岡部拓(Universidad de Guadalajara)
「メキシコ労働法制改正と自動車産業」
(Reforma laboral y la industria automotriz en México)

○分科会3 先住民社会 【H棟201】 (9:30~11:30)

司会 小林致広(京都外国語大学)
・ 鳥塚あゆち(青山学院大学)
「先住民共同体における牧草地の分割と境界の認識:ペルー南部高地牧民共同体の事例から」
[討論]井上幸孝(専修大学)
・ 山本尋(東京大学大学院)
「フォークロアを越えて―ボリビアにおける「ティンク」の承認運動をめぐる民族誌的考察―」
[討論]福田大治(茨城大学)
・ 村川淳(京都大学)
「南米ペルー・ティティカカ湖における浮島観光と先住民の窮状―マイクロクレジットの普及を見据えつつ」
[討論]村上勇介(京都大学)
・ 柴田修子(同志社大学)
「サパティスタコミュニケにみるフレーミング」
[討論]小林致広(京都外国語大学)

○分科会4 歴史 【H棟202】 (10:00~11:30)

司会 桜井三枝子(南山大学)
・ 川田玲子(滋賀大学)
「メキシコ・クエルナバカ大聖堂内壁画『長崎26聖人殉教図』:発見から、修復・題名決定に至るまでの過程」
[討論]桜井三枝子(南山大学)
・ Diego Téllez Alarcia(Universidad de La Rioja)
“España y Sudáfrica: el Cabo de Buena Esperanza en la estrategia imperial hispana (1765-1807)”
[討論]立岩礼子(京都外国語大学)

○分科会5 カリブ地域の政治と国際関係 【H棟203】 (9:30~11:30)

司会 松本八重子(亜細亜大学)
・ 森口舞(大阪経済法科大学)
「21世紀におけるキューバ・英語圏カリブ諸国関係の変遷とその背景」
[討論]山岡加奈子(アジア経済研究所)
・ 鈴木美香(前在トリニダード・トバゴ日本国大使館専門調査員)
「トリニダード・トバゴの外国人労働者―キューバ及びフィリピンからの医療人材受け入れを中心に」
[討論]小池康弘(愛知県立大学)
・ 園田節子(兵庫県立大学)
「カリブ海地域中国系コミュニティ空間の発展と変容:「帝国」イギリスと中国国民党越境政治がつくる重層性(1930~1960年代)」
[討論]松本八重子(亜細亜大学)

●パネルF 南米における競争的権威主義体制の長期化 【S棟201】 (11:30~13:30)

責任者 坂口安紀(アジア経済研究所)
[討論]遅野井茂雄(筑波大学)
・ 坂口安紀(アジア経済研究所)
「ベネズエラ:競争的権威主義体制下の選挙の役割」
・ 出岡直也(慶應義塾大学)
「ベネズエラ:競争的権威主義体制下の投票行動」
・ 岡田勇(名古屋大学)
「ボリビア:競争的権威主義体制下の地方野党の苦難と葛藤」
・ 新木秀和(神奈川大学)
「エクアドル:競争的権威主義からの脱却?―コレア政権の遺産を考える」

○分科会6 宗教・芸術・シンボリズム 【H棟201】 (11:30~13:30)

司会:河邊真次(愛知県立大学)
・ 大平秀一(東海大学)
「アンデス先住民の語りにおける「太陽」:ワロチリ文書を中心に」
[討論]谷口智子(愛知県立大学)
・ 岡本年正(慶應義塾大学)
「Sustoからみる現代アンデス世界の信仰――クスコ都市部のsustoにおける魂の認識のありかたより」
[討論]上原なつき(名桜大学)
・ 牧野翔(東京藝術大学大学院)
「ボリビア都市音楽の再創造:20世紀前半の上演型都市音楽の、20世紀後半における参与型実践による草の根復興活動」
[討論]福田大治(茨城大学)
・ 千葉裕太(愛知県立大学)
「テオティワカンにおける黒曜石選好性の推移―墓内副葬品分析を中心に―」
[討論]大平秀一(東海大学)

○分科会7 文学 【H棟202】 (11:30~13:30)

司会 田中敬一(愛知県立大学)
・ 駒井睦子(清泉女子大学)
「デルミラ・アグスティーニの初期作品をフェミニズム・ジェンダー批評の視点から読む」
[討論]齊藤文子(東京大学)
・ 洲崎圭子(お茶の水女子大学)
「メキシコの男性作家の小説に描かれた<独身女性>の表象―カルロス・フエンテスとセルヒオ・ガリンドの短編を中心に―」
[討論]石井登(小樽商科大学)
・ Manuel Azuaje-Alamo(Harvard University, PhD. Program)
「翻訳と創作のネットワーク—アルゼンチンの文芸誌『南』(Sur)の日本文学特集号を中心に」
[討論] 林みどり(立教大学)
・ Nina Hasegawa(上智大学)
“Los impresos religiosos de Vanegas Arroyo: las hojas dedicadas a los santuarios de la zona otomí-tlaxcalteca”
[討論]田中敬一(愛知県立大学)

○分科会8 米州関係 【H棟203】 (11:30~13:30)

司会:受田宏之(東京大学)
・ Martha Irene Andrade Parra(同志社大学大学院)
“Los migrantes mexicanos “legales” en los Estados Unidos: los programas de visado temporal y sus desafíos”
[討論]渡辺暁(山梨大学)
・ 江原裕美(帝京大学)
「「進歩のための同盟」におけるラテンアメリカ諸国の関与」
[討論]上村直樹(南山大学)
・ 河内久実子(横浜国立大学)
「冷戦下における米国平和部隊(ピースコー)のボリビア撤退に関する事例研究」
[討論]上村直樹(南山大学)
・ Andrés Mora Vera(前・名古屋大学大学院)
“Colombia, el país de la paz, ¿Colombia, el país de la paz? El análisis del proceso paz”
[討論]野内遊(名古屋大学)

◇14:30~16:30 シンポジウム【S棟201】

2018年「選挙の年」以降のラテンアメリカの展望
Las perspectivas de América Latina después de las elecciones del 2018
コーディネーター 村上勇介(京都大学)
ブラジル 舛方周一郎(神田外語大学)
チリ 安井伸(慶應義塾大学)
コロンビア 幡谷則子(上智大学)
キューバ 山岡加奈子(アジア経済研究所)
メキシコ Jesús Rodríguez(Universidad Autónoma de Ciudad Juárez,メキシコ政治学会(AMECIP)会長)