住田育法・牛島万編著『ラテンアメリカをめぐるグローバル経済圏、「潮と風」と帆船によるポルトガル・スペインのネットワーク』
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住田育法・牛島万 編著『ラテンアメリカをめぐるグローバル経済圏、「潮と風」と帆船によるポルトガル・スペインのネットワーク』
京都外国語大学ラテンアメリカ研究センター主催の研究講座「潮と風に運ばれた人々—ラテンアメリカ世界を巡る『グローバル経済圏』の形成と変容を考える」(2023年12月9日実施)の成果論集として発行したものである。冨田晃、大越翼、南博史の各会員も本書の執筆に参加した。
著書名:『ラテンアメリカをめぐるグローバル経済圏、「潮と風」と帆船による ポルトガル・スペインのネットワーク』
編著者:住田育法、牛島万
執筆者:合田昌史、ルシオ・デ・ソウザ、疇谷憲洋、布留川正博、冨田晃、大越翼、南博史
出版社:明石書店
発刊日:2025年3月31日
体 裁:ハードカバー・272頁
ISBN :978-4-7503-5926-7
定 価:3,200円+税
コロンブスらによる大航海時代に端を発する、ラテンアメリカ世界を舞台に潮と風を利用した帆船によって展開された交流をテーマとした論集。近世、近代におけるグローバル経済を歴史的に遡り、広域かつ長期的な鳥瞰的視座でヒト、モノ、カネ、情報のネットワークを捉える。
はしがき
第1部 潮と風の歴史と社会
第1章 コロンブスはポルトガルで何を学んだのか――潮と風の秘密をめぐって(合田昌史)
第2章 近世のゴアおよびリスボンにおける日本人奴隷の状況(ルシオ・デ・ソウザ)
第3章 南米大陸北部の空間のナショナリズム――一七・一八世紀のアマゾン川の航行(住田育法)
第4章 ポルトガル海洋帝国におけるポンバル改革――「啓蒙」と「革命」の間で(疇谷憲洋)
第5章 大西洋奴隷貿易とラテンアメリカ――一九世紀ブラジルを中心に(布留川正博)
第6章 一九世紀前半のメキシコ銀をめぐるグローバルヒストリー――『東航紀聞』に見られるメキシコへの日本人漂流民の記録を手掛かりに(牛島万)
第2部 潮と風の歴史の周辺
コラム① ヨーロッパ西域の民族移動のターミナル(住田育法・疇谷憲洋)
コラム② 人食い言説を考える(冨田晃)
コラム③ 大海原を挟んで――グローバル時代を生きたマヤ王族とスペイン王国の関係性(大越翼)
コラム④ 新大陸の南北両古代文明圏に挟まれた中間領域における考古学の公共的役割と課題(南博史)
コラム⑤ 一九世紀日本人漂流民小史――帰国できた者、できなかった者(牛島万)
結び
「潮と風」と帆船の歴史年表
事項索引
人名検索
編著者・執筆者紹介