西日本部会開催のお知らせ
会員各位
以下の要領で西日本部会研究会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
- 日時: 2012年4月14日(土)15:00-18:00
- 場所: 神戸大学国際協力研究科(第5学舎)207号室
http://www.gsics.kobe-u.ac.jp/ja/rokkodai.html
※休日で正面玄関が閉まっているため、建物右側の入り口からお入りください。
- 報告者:
1.宮地隆廣(同志社大学)「記憶概念の利用と濫用―ボリビア先住民運動研究を事例に」
要旨: ラテンアメリカの先住民運動において最も成功を収めたとされるボリビアでは、先住民運動に関する研究にて記憶という概念が頻繁に用いられる。本発表はこのことに関する考察を示す。まず、昨今の人文社会学や比較政治学の潮流 と照らし合わせて、記憶に早くから着目されたことが肯定的に評価される。それと共に、実際の論述における記憶概念の使われ方を検討することで、記憶に安易 に依拠することに伴う問題点が指摘される。
2.高橋百合子(神戸大学)「社会扶助政策におけるアカウンタビリティ: チリとブラジルの事例(現地調査報告)」
要旨: ラテンアメリカでは貧困削減政策の手段として、条件付き現金給付政策が多くの国で導入されている。効率的な貧困政策を目指して、同政策は、ターゲティングの精緻化、受給者のデータベース化、モニタリングの実施、政策効果についての外部評価、財源の監視システムの整備など、政策の透明性とアカウンタビリティを高めるための制度構築を伴う点が特徴的である。本報告は、2012年3月に行われた現地調査での成果に基づき、ブラジルとチリでは、民主主義の発展が制度構築を促したことを示す。
- 連絡先: 西日本部会担当理事 高橋百合子(神戸大学) ytakahashi@people.kobe-u.ac.jp
西日本部会運営委員 宮地隆廣(同志社大学) tmiyachi@mail.doshisha.ac.jp