セミナーのご案内
JICA研究所より、セミナーのご案内がありましたので、ご紹介いたします。
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下記のとおり、JICA研究所では、ミナスジェライス連邦大学からガルシア優美准教授をお迎えして、条件付現金給付の成功例としてしばしば言及されるボルサファミリアについて、セミナーを開催いたします。ジェンダー研究の視点を導入した、現地の研究者による日本語での講演となります。みなさまのご参加をお待ちしております。なお、事前の申込み制となっておりますので、セミナーの詳細や申込み方法などにつきましては、JICA研究所のHP(http://jica-ri.jica.go.jp/ja/index.html)でご確認ください。
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題目: Conditional Cash Transfer(CCT)は女性のエンパワーメントに貢献するのか?―『ボルサファミリアプログラム(ブラジル)』の事例から―
内容: ボルサファミリアは、一般的なCCTプログラムと同様に、貧困世帯を抽出し、人的資本の形成を条件(子供の通学、産前産後健診等)に、現金給付を行います。条件と現金給付により、世代間の貧困の継承(慢性的貧困)を防ぐことがこうした制度設計の目的の一つとなっています。CCTプログラムは、現金給付・条件付与の対象を女性とするなど、何らかの形でジェンダーに配慮した仕組みを組み込んでいる場合が多々あります。こうした事情から、「CCTプログラムの受益者の大多数が女性であり、それ故、CCTプログラムは女性のエンパワーメントに貢献している」との論調が広く普及しています。はたしてこれは本当なのでしょうか。
2010年から2011年までにサンパウロ市の貧困地帯で行われたフィールドワークを元に、ボルサファミリアの女性のエンパワーメント効果について検証します。
ガルシア優美氏
サンパウロ大学(修士課程)、パリ第8大学(博士課程)を終了後、サンパウロ市に所在する都市研究センターを経て、現職。専門分野は、ジェンダー・人種・家族・社会政策等。
日時: 2013年1月10日16:00—17:30
主催者: JICA研究所
場所: JICA市ヶ谷ビル6F 600会議室
言語: 日本語
参加費: 無料
申込み方法: JICA研究所HPから(http://jica-ri.jica.go.jp/ja/announce/seminar.html)
問い合わせ: JICA研究所企画課 敦賀・沖(03-3269-2959)