講演会のご案内

会員各位

河嶋正之会員より講演会のご案内がありましたので、ご紹介いたします。

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メキシコ・日本アミーゴ会は「メキシコと支倉常長遣欧使節団」を共通テーマに、全4回シリーズの「メキシコ歴史文化講演会2014」を企画しました。第1&2回ともお陰様で参加者90名余を得て開催できました。

第3回講演会は7月4日(金)にメキシコ大使館別館5階を会場に下記の通り開催します。 一次資料(ナワトル語)を読み解く研究者(AJEL会員)が地道な研究の一端を披露します。 ご関心を持たれるご友人をお誘いのうえ是非ご参加ください。

<メキシコ歴史文化講演会第3回講演会>

テ-マ:「チマルパインの『日記』と支倉使節団」
講 師:井上幸孝 専修大学文学部准教授

[講師略歴]
大阪外国語大学でスペイン語を学ぶ。メキシコ外務省奨学生としてメキシコ国立自治大学(UNAM)に留学。神戸市外国語大学で博士号を取得。 専攻はメキシコ史で、主に先住民の歴史文書の解読を行っている。 主編著に『メソアメリカを知るための58章』(明石書店、2014年4月)、共著にIndios, mestizos y españoles. Interculturalidad e historiografía en la Nueva España (UAM/UNAM, 2007)、『移動と定住の文化誌―人はなぜ移動するのか』(彩流社、2011年)など。

[講演要旨]
17世紀メキシコ市在住のドミンゴ・チマルパインは、メキシコ盆地南部のチャルコ出身の先住民貴族である。彼は、1613年に日本を出発し翌14年にメキシコを経由してヨーロッパを目指した支倉常長の慶長使節団のメキシコ入りの現場に立ち会い、ナワトル語(アステカ王国の言語でもあった先住民語)で書かれた記録文書の『日記』にその滞在時の様子を記録した。本講演では、チマルパインという人物と彼の記録文書の内容を紹介するとともに、ナワトル語で書かれた『日記』に含まれる慶長使節団、ならびにその他の日本に関わる記述を検討する。その上で、当時のヌエバ・エスパーニャ(植民地時代メキシコ)社会が、宗主国スペインとの関係性のみにとどまらず、世界的なネットワークの中にあった様子をより幅広い歴史的文脈から考察することにしたい。

会 場:メキシコ大使館別館5階“Espacio Mexicano”
日 時:7月4日 18:00開場 18:30~20:30
主 催:メキシコ・日本アミーゴ会(http://www.mex-jpn-amigo.org/)
協 力:駐日メキシコ大使館
参加費:無料
定 員:100名(先着順)
申込先:参加者全員の「氏名・メールアドレス・アミーゴ会の会員/非会員の別・所属先/紹介者(AJEL)」を記してアミーゴ会事務局(info@mex-jpn-amigo.org)宛てメールでお申し込みください。 第3回講演会の参加お申し込みは6月27日(金)までにお寄せください。

第4回講演会(8月8日「メキシコの美術史に見る日本~支倉使節団と聖フェリーペ・デ・ヘスス~」)についても改めてお知らせを差し上げます。