特別公開講座のご案内

会員各位

上智大学イベロアメリカ研究所より、特別公開講座のご案内がありましたので、ご紹介いたします。

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特別公開講座

「ラテンアメリカにおける教育改革(1990~2014年)―その主たる成果と今後の課題-」

講師 Dra. Marcela Gajardo Jiménez (UNESCOラテンアメリカ・カリブ海諸国地域オフィス顧問)
日時 2014年11月12日(水)午後5時00分~7時00分
場所 上智大学2号館5階2-508教室
使用言語 スペイン語
参加費無料/予約不要

1990年のタイ、ジョムティエンにおいて「万人のための教育」(EFA:Education for All/Educación para Todos)世界会議が開催されてから、各地で初頭教育の普遍化と教育の場における男女、エスニックグループ間での就学差の是正が世界的な目標として掲げられました。2000年にはセネガルのダカールにて、さらにこの取り組みの進捗状況を把握し、今後の方向性を討議する世界会議が開催され、現在世界各地で「ダカール行動枠組み」のもと、教育改革が推進されています。教育の普遍化と格差是正への取り組みは、2015年に照準を合わせた国連ミレニアム開発目標の中心課題にも掲げられています。
ラテンアメリカ地域もこうした全世界的な取り組みと歩調を合わせ、各国政府が基礎教育の普遍化と教育の質の向上をめざして様々な教育政策に取り組んできました。しかしその一方で、教育改革の過程では、その方向性に対して学生や市民から反発が生まれ、社会的コンフリクトとなったこともあり、課題も多い分野です。
このたびイベロアメリカ研究所では、UNESCOのラテンアメリカおよびカリブ海諸国地域オフィスの顧問であり、長年教育開発の専門家として国際機関とチリの大学で活躍を続けてきたガハルド教授をお招きし、1990年から今日までのラテンアメリカにおける教育改革の潮流と成果についてグローバル・モニタリング・レポート等に基づいてお話しいただきます。ガハルド先生のお話から、およそ4半世紀における教育政策における多様な取り組みが達成したことは何か、そしてなお残る今後の課題は何かが明らかにされることでしょう。教育の問題はジェンダー・イシュー、マイノリティグループの人権、労働市場における格差など、様々な社会開発の側面とつながり、まさに世代を超えて人々の尊厳ある発展と生活を支える根本的な問題です。2015年以降のラテンアメリカの人間開発の方向性を考えるためにも、是非多くの方々にご参加いただきたい講演会です。どうぞ皆さまふるってご参加ください。

主催: 上智大学イベロアメリカ研究所
〒102-8554千代田区紀尾井町7-1
Tel: 03-3238-3530 E-mail: ibero@sophia.ac.jp