講演会のご案内

会員各位

長野太郎会員より、講演会のご案内がありましたので、ご紹介いたします。

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下記の通り、清泉女子大学では、本学キリスト教文化研究所のゴンサレス=バレラ客員研究員による講演会を開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください。

2014年度 清泉女子大学
キリスト教文化研究所 スペイン語スペイン文学科共催講演会

テーマ:黄金世紀演劇におけるインディアノ像
―新大陸成金に対する憧れと嘲りの眼差しー
Oro, monas y papagayos : el indiano en el teatro del Siglo de Oro

講 師:フリアン・ゴンザレス=バレラ
(セビーリャ大学・本学キリスト教文化研究所客員研究員)
日 時:2014年11月20日(木)18:15~19:45
会 場:清泉女子大学 1号館 3階 133教室
入場無料(予約申し込み不要)

スペイン黄金世紀におけるもっとも魅力的な登場人物のひとつが、「インディアノ」と呼ばれた、新大陸で財を成して帰国した人々である。身分制度が厳格に定められた16,17世紀の社会において、彼らは分類が難しい存在であった。彼らはアメリカやアジアで波瀾万丈の人生を送った後、莫大な財産とともにスペインに帰国した一握りの人々である。インディアノは、嫉妬、違和感、賞賛のないまぜになった視線にさらされながら、スペイン社会の中に位置を占めていくことになる。インディアノは戯曲の中で、富にもかかわらず、しばしば揶揄される存在である。召使いにはお人好しと笑われ、貴婦人たちは、結局、富よりも大事な情熱の対象である恋愛を優先し、色男に鞍替えしてしまうのである。

講演者プロフィール:
フリアン・ゴンサレス=バレラ/Julián González-Barrera, Ph.D.
スペイン黄金世紀を代表する劇作家ロペ・デ・ベガについて研究している。現在はセビーリャ大学准教授。

問い合わせ先:清泉女子大学 キリスト教文化研究所
TEL:03-3447-5551(代) Mail:kiribun@seisen-u.ac.jp
清泉女子大学 スペイン語スペイン文学科
TEL:03-3447-5551(代) Mail:nagano@seisen-u.ac.jp