季刊誌のご案内

会員各位

桜井敏浩会員より、季刊誌のご案内がありましたので、ご紹介いたします。

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(社)ラテンアメリカ協会 http://www.latin-america.jp/ の季刊『ラテンアメリカ時報』の2014/15年冬号が、1月25日に発行されます。

特集は、総論として女性のエンパワーメントを中心にソーシアル・インクルージョン(社会的包摂)を概観し、ラテンアメリカ各国で行われている条件付き現金給付制度が女性のエンパワーメントにもつながっていること、エルサルバドルの「シウダ・ムヘール」構想、ドミニカ共和国における女性の社会進出とその現状など、この課題へのIDB(米州開発銀行)の取り組み、さらに具体的事例としてウーマン・アイを通してみる現地メキシコの第一線やボリビアの高地にある鉱山に勤務する商社ウーマンの姿など、総合的に紹介します。
「ラテンアメリカ時事解説」では、ブラジルの大統領選挙結果、チリ・ウルグアイ・アルゼンチンへの日本の経済ミッション参加記を、連載「33カ国リレー通信」では、メキシコにおけるユダヤ人社会の実態を紹介します。
日頃発信機会の少ないラテンアメリカの国からのメッセージ「駐日ラテンアメリカ大使インタビュー」は、ウルグアイの駐日大使に南米のロジスティックス拠点としての意気込みを伺いました。
「ラテンアメリカ随想」はマチュピチュやナスカの地上絵に続くペルーの次の観光スポットを紹介、好評連載「歴史の中の女たち」はチリのノーベル文学賞受賞詩人ミストラルです。
様々な分野の新刊書を紹介する「ラテンアメリカ参考図書案内」の新情報 9点もお届けします。

 

特集:社会を取り込む(ソーシャル・インクルージョン)-持続的成長の基礎づくり

持続的成長に向けたラテンアメリカ諸国の取り組み -女性のエンパワーメント・ジェンダー平等を中心に
桑山 幹夫(法政大学兼任講師、ラテンアメリカ協会常務理事)

条件付き現金給付政策の発展 -女性のエンパワーメント・ジェンダー平等の視点
高橋 百合子(神戸大学大学院国際協力研究科准教授)
青山 さくら(神戸大学大学院国際協力研究科博士前期課程)

男女共同参画の画期的な取り組み -シウダ・ムヘール「女性の街」
バンダ・ピニャト(エルサルバドル共和国大統領補佐官)
マルタ・リディア・セラヤンディア・シスネロス(駐日エルサルバドル共和国大使)

ラテンアメリカにおける女性のエンパワーメントとIDBの取り組み
式部 透(米州開発銀行(IDB)アジア事務所長、ラテンアメリカ協会理事)

ドミニカ女性の社会進出における現状
鈴木 渉(カリビアン・ブリーズ・フィーリング代表、前在ドミニカ共和国大使館専門調査員)

女性のエンパワーメント -ウーマン・アイを通して
1 メキシコの社会階層格差と女性の社会進出
酒井 和美(メキシコ三菱商事)
2 ボリビアの鉱山と働く女性 -標高4000mの地で働いて
井上 朋美(住友商事 鉛・亜鉛事業部、Mineria San Cristbal S.A.出向)

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー   <第14回ウルグアイ>
エドゥアルド・ブズー駐日ウルグアイ大使
ウルグアイは南米の物流・ロジスティックスの拠点 -二国間投資保護協定締結
インタビュアー 伊藤 昌輝(ラテンアメリカ協会福会長、元駐ベネズエラ大使)

ラテンアメリカ時事解説
2014年ブラジル大統領選挙の結果と展望
川本 奈奈(在ブラジル大使館二等書記官)

チリ・ウルグアイ・アルゼンチンへの経済ミッションに参加して
工藤 章(ラテンアメリカ協会専務理事・事務局長)

33カ国リレー通信 <第29回 メキシコ>
メキシコのユダヤ人
国本 伊代(中央大学名誉教授)

ラテンアメリカ随想
これからのペルー観光スポット チャチャポヤス
桜井 敏浩(徳倉建設特別顧問、ラテンアメリカ協会常務理事)

連載 歴史の中の女たち <第35回>
ガブリエラ・ミストラル(1889~1957年)-チリのノーベル賞詩人-
伊藤 滋子

ラテンアメリカ参考図書案内    桜井 敏浩
『図説ブラジルの歴史』金七紀男 河出書房新社
『ラテンアメリカの教育戦略』A.オッペンハイマー 時事通信社出版局
『チューリングの妄想』E.パス・ソルダン 現代企画室
『葉巻を片手に中南米』渡邉尚人 山愛書院
『ネルーダ事件』R.アンプエロ 早川書房
『黄金の馬 -大西洋と太平洋を結んだ男たちの物語』J.ダヴィ・モルガン 三冬社
『一粒の米もし死なずば』深沢正雪 無明舎出版
『ラテン・アメリカ社会科学ハンドブック』ラテン・アメリカ政経学会編 新評論
『キューバ革命勝利への道 -フィデル・カストロ自伝』F.カストロ・ルス 明石書店

 

『ラテンアメリカ時報』 次号2015年春号(2015年4月25日発行予定)は、「特集コロンビア」です。
日本とのEPA(経済連携協定)締結のための交渉が進展し、またメキシコ、ペルー、チリとともに「太平洋同盟」を組織し、政治・社会が格段に安定して経済の躍進が著しいコロンビアは、かつての反政府ゲリラや麻薬カルテルとの抗争にともなう暴力が横行した姿とはまったく様変わりしています。そのコロンビアの最新の状況を政治、経済、社会のみならず、対アジア太平洋戦略といった外交、国際経済の視点
も交え、内外の専門家・実務家が紹介します。

『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの目次は、以下をご覧下さい。
http://latin-america.jp/archives/category/quarterly

ご関心の方は、協会事務局にお早めにお申し込み下さい。
1,250円+送料.申し込み info@latin-america.jp

これらの『ラテンアメリカ時報』のバックナンバーの全内容とともに多くの有用なデータベースが、会員専用ページに収録されています。

会員になれば、『時報』の無料送付を受けられ、協会が催す講演会・ワークショップ・ラウンドテーブル等への優先・割引参加、わが国随一のラテンアメリカ・データベースである会員専用ページ閲覧も出来ます。

年会費(4~3月)は、個人-国内 8,000円、法人-同50,000円、賛助会員(駐日大使館等 10,000円。学生会員 5,000円)等やWebサイト閲覧のみの「在外会員」(4,000円)制度もあります。
http://latin-america.jp/join
なお、今入会されれば、今年度(2015年3月末まで)の会費は半額になります。