シンポジウムのご案内
会員各位
上原なつき会員より、シンポジウムのご案内がありましたので、ご紹介いたします。
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シンポジウムのご案内
第7回名桜大学国際学群・総合研究所言語文化部門 公開シンポジウム
大学コンソーシアム沖縄 第3回県民向け公開講座
「移民・デカセギ・亡命・ホスト社会-ラテンアメリカとアジアの事例から-」
沖縄県は戦前・戦後を通して、ハワイやラテンアメリカを中心に海外へ多くの移民を輩出してきました。「世界のウチナーンチュ大会」やWUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の世界大会などを通して、移民およびその子弟の文化継承やアイデンティティについて活発に議論されています。しかしながら、沖縄県人会を中心とした移民コミュニティに注視するあまり、ホスト社会に関する議論がこれまで抜けおちてきたように思われます。移民とホスト社会との関係、移民に対するホスト社会の反応や評価は、議論の俎上にあるアイデンティティの確立ならびに文化継承に深く関連しています。つまり、移民とホスト社会との関係への理解なくして、移民についての議論を深めていくことは困難といえます。
また、移民がホスト社会との間で直面するさまざまな問題は、実は移民に限ったことではなく、「デカセギ」や亡命のために国境を越えて移動する人々が抱える問題とも多くの共通点を有しています。そこで、今回のシンポジウムでは、さまざまな理由から国境を越える人々を「移動する人々」という大きな枠組みで捉え、移動する人々とホスト社会とのコンフリクトと共生について考えます。みなさまが移民についての理解を深めるきっかけとなれば幸いです。
日時:平成27年6月6日(土)13:00-16:00
場所:名桜大学多目的ホール
使用言語:スペイン語、日本語
一般向け、入場無料
主催:公立大学法人名桜大学国際学群・総合研究所言語文化部門、大学コンソーシアム沖縄
1. 基調講演
(1)「キューバ亡命:21世紀からの回顧と展望」
アラセリ・ティナヘロ 氏(シティーカレッジ・オブ・ニューヨーク人文芸術学部 教授)
(2) 「20世紀初頭ペルーにおける日本人」
加藤隆浩 氏(南山大学外国語学部 教授)
2. パネルディスカッション
アラセリ・ティナヘロ 氏(シティーカレッジ・オブ・ニューヨーク人文芸術学部 教授)
加藤隆浩 氏(南山大学外国語学部 教授)
田島久歳 氏(城西国際大学国際人文学部 教授)
酒井アルベルト 氏(琉球大学法文学部 准教授)
李鎭榮 (名桜大学国際学群国際文化教育学系 教授)
住江淳司(名桜大学国際学群国際文化教育学系 教授)
コーディネーター:菅野敦志(名桜大学国際学群国際文化教育学系 上級准教授)