シンポジウムのご案内


植村まどか会員よりシンポジウムの情報が寄せられましたので、以下にご案内します。

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【第3回国際文化資料館研究講座~WAC-8開催関連企画~】

この度、京都外国語大学国際文化資料館では、下記のとおり国際シンポジウムを開催する運びとなりました。会員・非会員問わずご参加いただけますが、事前予約が必要となります。

題 目:国際シンポジウム「考古学と博物館~考古学と社会をつなぐ博物館とは~」

日 時:2016年8月27日(土)10:00~17:00

会 場:京都外国語大学1号館171教室

発表者:レオナルド・レチャド氏(ニカラグア国立自治大学)

    プリシーラ・モリーナ氏(コスタリカ中央銀行博物館)

    セルヒオ・ガルシア氏(ヒスイ博物館)

    鈴木康二氏(公益財団法人滋賀県文化財保護協会)

    ※スペイン語には日本語の通訳がつきます。

趣 旨:
近年、パブリック考古学の研究が盛んである。考古学が社会課題の解決にどうすれば貢献できるのであろうか。国際文化資料館ではこの研究課題について、ニカラグアにおけるプロジェクト・マティグアス、考古学と博物館学を仲介者とした実践的地域研究によって明らかにしてきた。ここでは地域を博物館と見立て、地域のさまざまな資源を発見、博物館的に活用した住民対象の社会実験を行っている。これによって地域の課題を解決し、住民が主体となった持続可能な地域社会のモデル構築を目指すものである。

今回のシンポジウムでは、この研究の舞台となったニカラグア考古学の共同研究者と博物館同士の交流協定を結んでいるコスタリカの2つの博物館から学芸員を招いた。まず、それぞれの考古学の成果を博物館で「どのような目的」とために、「どのような方法」を使って、「どこのだれに」普及し活用しているかを実際の考古学の展示や社会活動をもとに発表する。また、相互比較の視点から滋賀県立安土城考古博物館における考古学の活用事例を報告する。

総括では、日本と中米における博物館の社会的役割の違い、考古学とくに遺跡の保存・活用、学芸員の役割と人材育成、博物館の国際交流にしぼり、討論に向け課題や話題を整理する。

討論会では、総括によって抽出された課題や話題を順次とりあげながら、考古学と社会をつなぐ博物館の具体像を明らかにしたい。

最後に、今回の国際シンポジウムは、あくまで実践の研究成果に基づいたものであるが、広くラテンアメリカ地域に転用できるようなモデルづくり、総合政策科学からの理論化にも触れてみたい。

申込方法:参加費無料。先着100名。
参加希望者は往復はがきに、参加者氏名(2名まで)、住所、電話、メールアドレスを記入の上、京都外国語大学国際文化資料館までお申込みください。

申込先(お問い合わせ):

〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6
京都外国語大学国際文化資料館
Tel. 075-864-8741    Fax. 075-864-8760
Mail. umc@kufs.ac.jp

主催:京都外国語大学国際文化資料館
協力:京都外国語大学ラテンアメリカ研究所、国際言語平和研究所
後援:世界考古学会議第8回京都大会WAC‐8実行委員会