東日本研究部会のご案内

会員各位

以下の要領で東日本研究部会を開催しますので、ふるってご参加ください。

日時:2017年1月7日(土曜日)13:30~17:00

場所:東京外国語大学本郷サテライト5階(東京都文京区本郷2-14-10)
   東京メトロ丸ノ内線:本郷三丁目駅2番出口下車徒歩3分
   http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.htmlをご参照ください。

プログラム
(1)招待講演13:30〜15:00
松本健二(大阪大学准教授)「セサル・バジェホの詩を訳して」
  コメンテーター:柳原孝敦(東京大学准教授)
趣旨:『セサル・バジェホ全詩集』の翻訳刊行を記念して、近年ラテンアメリカ文学の翻訳者として注目されている松本健二さんをお招きし、セサル・バジェホの魅力、翻訳にまつわる苦労や逸話などを自由に語っていただく。

(2)報告①15:10〜16:00
塚本美穂「ドミニカ共和国における魔術的リアリズム」
発表概要:ドミニカ共和国の人々が日常的に語る伝承文化には過去の歴史と神話と謎に包まれた魔術的リアリズムが詰め込まれている。本発表で取り上げるThe Brief Wondrous Life of Oscar Waoには、ドミニカ共和国の伝説上の女神シグアパ (Ciguapa)、タイノ族の女王アナカオナ (Anacaona)、トルヒーヨに暗殺されたミラバル(Mirabal)姉妹が書かれている。過去の歴史から創られた伝説の人物と作者ディアス(Díaz)が本作品で作った顔なし、マングース、フクについて分析して、魔術的リアリズムを挿入する作者の意図を考察する。

報告②16:10〜17:00
渡部奈々(早稲田大学地域・地域間研究機構)「アルゼンチンカトリック教会の変容―国家宗教から公共宗教へ―」
発表要旨:ホセ・カサノヴァの公共宗教論を研究枠組みとして、アルゼンチンカトリック教会が国家宗教から公共宗教へと変容した歴史的経緯を分析し、教会内に存在する2つのグループ「組織教会」と「民の教会」における公共宗教としての実践を考察し、アルゼンチンカトリック教会が獲得した新たなアイデンティティを明らかにする。

問い合わせ先:
理事 久野量一(rkuno@tufs.ac.jp)
理事 井上幸孝(takaio@isc.senshu-u.ac.jp)