中部日本部会開催のお知らせ
会員各位
以下の要領で中部日本部会を開催します。奮ってご参加ください。
〔1〕日時:4月7日(土)午後1:30(開場1:00)~5:30
〔2〕場所:中部大学名古屋キャンパス610教室 ( 名古屋市中区千代田 5-14-22 JR・地下鉄鶴舞駅下車 徒歩2分 )
報告1
(1)杉山知子
(2)愛知学院大学
(3)発表 論題:「アメリカのヘゲモニー?:冷戦期アメリカのアカデミズムとチリ」
(4)発表要旨: アメリカのアカデミズムはチリの政治・経済にどのような影響を与えてきたのだろうか。ピノチェト政権において経済政策を担当したいわゆる「シカゴ・ボーイズ」の系譜や人的ネットワークについては優れた先行研究がある(Valdés 1995、竹内2001,2013)。この発表では、それらの先行研究を踏まえ、アメリカの経済学者A.ハーバーガーへのインタビュー資料を中心に、冷戦期のアメリカのアカデミズム(経済学分野)がチリに対し、どのような影響を与えたのかについて検討する。
(5)討論者 田中高 (中部大学)
報告2
(1) 谷口智子
(2) 愛知県立大学
(3) 発表 論題:「リマの異端審問」
(4)発表要旨:本論は、16世紀後半、スペインの植民地であった副王領ペルーにおいて、「悪魔憑き」や「魔女」として異端審問にかけられた女性マリア・ピサロの事例を取り上げ、彼女が見た夢やヴィジョンに、当時の政治、社会情勢に対する批判と、来たるべき新しい世界のユートピア願望が、交錯していたことを論証する。取り上げる事例は、マドリードにあるスペイン国立歴史文書館所蔵の異端審問資料、書類番号一六四七・一『カトリック両王の都リマ異端審問所の秘密監獄で死亡した女、マリア・ピサロの裁判記録』 である。
(5)討論者 河邉真次 (愛知県立大非常勤)
報告3
(1) 田中高
(2)中部大学
(3)報告 話題提供(新刊書紹介)
(4)報告要旨:在墨半世紀近くになる、荻野正蔵氏が一昨年(2016年3月)に上梓した『海を越えて五百年―日本メキシコ交流史』(ISBN:978-607-9331-07-8)の紹介。同著はArtes Gráficas Panorama S.A. de C.V. ( 檜山共成社長 )よりメキシコ市にて出版された。大判24㎝×33㎝×3㎝、重さ2.6キロ。カラー印刷、440ページの大著。日本とメキシコの交流について、正蔵・悦子夫妻が長年にわたり収集してきた貴重な資料を基に、他の追随を許さないオリジナリティー溢れる内容となっている。スペイン語版も刊行予定。著者は現在、実業家で篤志家の春日カルロス剛氏の尽力にて設立された、日本メキシコ移住あかね記念館( oginochinaco@gmail.com )館長の職にある。
連絡先 田中(takasi.chubu@gmail.com)
谷口 (tanny@for.aichi-pu.ac.jp)