『ラテンアメリカ時報』春号(ラテン・アメリカ協会)


桜井敏浩会員より下記の『ラテンアメリカ時報』春号に関する情報が寄せられましたのでご紹介いたします。

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4月25日発行のラテンアメリカ協会季刊会報『ラテンアメリカ時報』春号の特集は、これまで多かった政治・経済中心の構成から視点をまったく変えて、日本文化がラテンアメリカにどのように伝わり、人々に受け容れられているか?という観点から、外交の第一線で日本文化広報に努めている外務省の業務、ブラジルのジャパンハウス館長の工夫、ブラジルでますます盛んに行われている日本祭り、メキシコで非日系人をも巻き込んでイベントを展開する日墨協会、伝統的なペルー料理に影響を及ぼした和食、日本の音楽教育メソードがベネズエラの青少年音楽活動の礎になっている事実、世界で日本・日本語への関心を高めるアニメ、コミック、コスプレ等のオタク文化を通じた交流を進めている方々に伺います。

『ラテンアメリカ時報』 2018年春号(No.1422)

特集 ラテンアメリカへの日本の文化発信
  日本の広報文化外交とラテンアメリカ
   -四方 明子(外務省大臣官房広報文化外交戦略課企画官)
  日本文化の発信と普及のための連携 -ジャパン・ハウスサンパウロの試み-
   -アンジェラ・ヒラタ(JAPAN HOUSE SAO PAULO館長兼事務局長)
  ブラジルにおける日本祭り
   -桜井 悌司(元JETRO サンパウロ事務所長、ラテンアメリカ協会理事)
  「日本祭り」によって明らかになった日墨協会の役割
   -三井 広一(日墨協会広報出版担当理事)
  和食とラテンアメリカ料理の融合への道 -ペルーを事例に
   -柳田 利夫(慶應義塾大学教授)
  日本の音楽教育メソードの展開 −ベネズエラ エル・システマの礎
   -菊川 穣(エル・システマジャパン代表理事)
  ラテンアメリカのポップカルチャー「オタク文化」による日本文化伝播
   -佐藤 一毅(国際オタクイベント協会代表)

駐日ラテンアメリカ大使インタビュー <第27回 アルゼンチン共和国>
  アラン・ベロー駐日アルゼンチン大使画期的に強化された日本・アルゼンチン関係 ―幅広いビジネス・チャンス―  
   -伊藤 昌輝(元駐ベネズエラ大使、ラテンアメリカ協会副会長)

ラテンアメリカ時事解説      
 トランプ政権のラテンアメリカ外交
   -今村 卓(丸紅経済研究所所長)
 ペルーの最近の政治動向 ─フジモリ元大統領の恩赦、クチンス
 キー大統領の辞任、ビスカラ新政権の今後-
   -村上 勇介(京都大学教授)
 ホンジュラス2017年総選挙 -大統領選挙を中心にして
   -中原 篤史(ホンジュラス国立フランシスコ・モラサン教育大学客員教授)
 変化の時に周年を迎える日本とラテンアメリカ諸国 
   -榎本 歩実(外務省中南米局南米課課長補佐)

33カ国リレー通信 <第42回 ハイチ>
 ハイチ共和国の安定と発展に向けて
   -八田 善明(在ハイチ日本国大使館大使)

ラテンアメリカ随想
 ラテンアメリカ映画事情
   -矢崎 久美(ラテンビート映画祭ライター、ラテンアメリカ協会事務局)

ラテンアメリカ都市物語 <第8回>
  階層社会が凝縮された首都ボゴタ  
   -幡谷 則子(上智大学外国語学部イスパニア語学科教授)

ラテンアメリカ参考図書案内      -桜井 敏浩
 ・中部アメリカ 世界地誌シリーズ10
  -石井久生、浦部浩之編著 朝倉書店
 ・カヌードスの乱 -19世紀ブラジルにおける宗教共同体
  -住江淳司 春風社
 ・チリワイン
  -山本 博、遠藤 誠 ガイアブックス
 ・カストロ 上・下
  -セルジュ・ラフィ 原書房
 ・パナマを知るための70章【第2版】
  -国本伊代編著 明石書店
 ・ハイチとドミニカ共和国 -ひとつの島に共存するカリブ二国の発展と今
  -山岡加奈子編著 アジア経済研究所
 ・ハッパノミクス -麻薬カルテルの経済学
  -トム・ウェイライト みすず書房
 ・ハーフ・ブリード
  -今福龍太 河出書房新社
 ・移民の魁傑・星名謙一郎の生涯 ハワイ・テキサス・ブラジル
  -ロブ・ダン 青土社
 ・エルドラードの孤児
  -ミウトン・ハトゥン 水声社
 ・老練な船乗りたち ーバイーアの波止場の二つの物語
  -ジョルジ・アマード 水声社

次号2018年夏号(7月25日発行予定)は「特集 アルゼンチンビジネス環境の変貌(仮題)」です。広大な国土と豊富な農牧・鉱業等資源に恵まれながら、これまで政治の混迷と経済の停滞時期が長かったアルゼンチンですが、2015年の大統領選挙でそれまで12年半続いた左派政権からの「変革」を訴えたマクリ候補(中道右派)が選出され、17年の議会中間選挙でもその与党が第一党に躍進しました。基盤が強化されたマクリ大統領が打ち出す施策によって、そのビジネス環境は大きな変貌を遂げつつあります。このOECD加盟、メルコスール(南米南部共同市場)と太平洋同盟との関係強化も視野に入れて動いているアルゼンチンの政治・経済・外交の変容、懸案の年金改革、国際金融界との関係修復とともに、シェールガス、リチウムその他の資源開発、日本との投資協定にむけての動き、さらには日系若手経営者たちの活動など、総合的に様々な切り口から解説します。

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