メキシコ歴史文化講演会(全4回)のお知らせ(メキシコ・日本アミーゴ会)


河嶋正之会員より下記の情報が寄せられましたのでご紹介いたします。

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2018年メキシコ歴史文化講演会
『日墨修好130周年記念講演会(全4回)』

メキシコ・日本アミ-ゴ会は日墨の友好親善の促進とメキシコの理解を深める目的で、「メキシコ歴史文化講演会」を毎年開催しています。2018年度は、日墨修好通商航海条約締結=外交関係樹立130周年記念行事の一つとして、「日墨修好通商航海条約締結とその後の日墨交流について」を主テ-マに、4回シリ-ズの講演会を下記の通り開催します。みなさまお誘いあわせてのお出かけをお待ちします。
メキシコ・日本アミーゴ会

☆開催概要(各回共通) ☆
日時:2018年9月6日(木)、10月1日(月)、11月9日(金)、12月4日(火)
18:00~20:00 (開場17:30) (講演90分+質疑応答30分)
会場:駐日メキシコ大使館別館5階「エスパシオ・メヒカ-ノ」
定員:先着順100名
参加費:無料
主催:メキシコ・日本アミーゴ会 (http://www.mex-jpn-amigo.org/)
協力:駐日メキシコ大使館
申込方法:メキシコ・日本アミーゴ会 (info@mex-jpn-amigo.org) へ「講座名・参加者
氏名(フリガナ)・メールアドレス・所属(アミーゴ会員か否か)or案内の入手源(AJEL)」を明記してお申し込み下さい。
なお、詳細は以下参照:http://docs.mex-jpn-amigo.org/mex-jpn-130th.pdf

[講演テ-マと講師]
9月6日(木) 第1回 「メキシコと日本:外交関係の130年」
           講師: カルロス・アルマーダ 駐日メキシコ大使
講演概略:今から130年前の1888年11月30日、日墨修好通商航海条約が締結され、両国の外交関係の礎が築かれた。メキシコにとって日本はアジア諸国で初めて国交を結んだ国であり、また西洋諸国として日本と平等条約を締結した最初の国がメキシコでもある。国交成立後も、メキシコと日本の両国関係は産官学を挙げた制度的連携だけでなく、民間や個人レベルの交流を通じて深められてきた。人道的エピソードは枚挙にいとまがない。また、1954年の「日墨文化協定」、1971年の「日墨研修生・学生等交流計画」、そして2004年の「メキシコ日本経済連携協定」締結など、様々な分野での戦略的提携が強化されている。[言語:スペイン語-日本語逐次通訳]

10月1日(月) 第2回 「日本とメキシコ:日墨友好130年の歩み」 
           講師: 柳沼 孝一郎 先生(神田外語大教授、副学長)
講演概略:徳川幕府の鎖国政策で途絶えていた日本とメキシコの関係は、明治7(1874)年に来日した「メキシコ金星天体観測隊」を機に再開された。隊長のコバルビアスは報告書『メキシコ金星天体観測日本旅行記』で、急速な発展をとげる日本を考察・分析し、日本人がいかに勤勉で礼儀正しいかを強調、日墨間の直接貿易および外交関係の樹立を力説した。このことが契機となり、明治21(1888)年11月30日に米ワシントンにおいて「日墨修好通商航海条約」が締結された。本講では明治30(1897)年の「榎本武揚メキシコ殖民団」を起源とする日本人メキシコ移住の歴史、戦後における両国の政治・経済・文化交流の変遷をたどり、日墨友好130年の歩みを考えたい。

11月9日(金) 第3回 「メキシコと国際貿易 ~日・米との関係を中心に~」
講師: 所 康弘 先生(日墨交流会会長/明治大学准教授)
講演概略:2005年の日墨経済連携協定の発効後、両国の貿易・投資関係は劇的に変化してきた。その関係は環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の合意を経て、新たな段階へ突入する予定だった。ところが、いまやトランプ政権が進めるNAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉問題に、当事国のメキシコのみならず、日本も大きく揺れている(2018年6月時点)。本講では、第1に日墨間の経済関係の歴史と現在の発展過程をみた上で、第2にNAFTA再交渉の論点とその背景を検討する。それを通じて、NAFTA再交渉問題がメキシコや日本へ与える影響シナリオを皆さんと考えたい。

12月4日(火) 第4回 「日墨文化交流のパイオニア ~北川民次と佐野碩~」
           講師: 山本 厚子 先生 
(ノンフィクション作家、元東京農業大学・早稲田大学講師)
講演概略:メキシコ革命後の1920年代にリベラ、シケイロス、オロスコらを中心に始まった「壁画運動」に参加した日本人画家が、北川民次だ。1914年に画家を目指して渡米。1921年、米国からキューバ経由でメキシコに入国。1925年にトラルパン野外美術学校に務め、後にタスコ児童絵画学校の校長就任。1936年に帰国。他方、佐野碩はプロレタリア演劇運動に参加し官憲に追われて渡米。その後モスクワで現代演劇の革新者メイエルホリドに師事。スターリン粛清で国外追放され1939年にメキシコに辿り着く。ベージャス・アルテス内に個人の「演劇学校」を開設。1963年に「テアトロ・コヨアカン」劇場が落成。1966年永眠。「メキシコ演劇の父」と今も尊敬を集める。本講では、日墨文化交流に多大な寄与をした二人のパイオニアの存在を思い出してみたい。