西日本研究部会開催(9月30日14時より)のお知らせ


会員各位

皆様のご協力により、下記のとおり、日本ラテンアメリカ学会西日本部会を開催しますので、奮ってご参加ください。

発表者の配布資料準備・懇親会の会場検討の都合ありますので、
できるかぎり出欠の見通しをを9月25日までに立岩 r_tateiw@kufs.ac.jp までお知らせください。

日時:9月30日(日)14:00-16:00
場所:京都キャンパス プラザ (JR京都駅前)京都外国語大学サテライト教室(6階)

プログラム
第一部:研究発表・質疑応答
①  「<慣わしと慣習>による先住民行政区選挙-2018年メキシコの事例から」

概要:2018年7月1日、政党役職名簿に基づかない「慣わしと慣習(UyC)」選挙がいくつかの行政区で実施された。報告では、3度目のUyC選挙となったミチョアカン州チェラン、初めてのUyC選挙となったゲレロ州アユートラ、今回未実施のチアパス州オシュチュックの事例などを取り上げ、UyC選挙と先住民自治・自決権の行使との関係について考察する。

主要参考文献: Héctor Gabriel Ruiz (2015), Cherán K’’eri, CIESAS-Oaxaca.

Roselia Bustillo Marín (2012 ), Derechos político-electorales de los indígenas, Editorial TEPJF.

TEPJF (2014), Sistemas normativos indígenas en las sentencias del TEPJF, Editorial TEPJF.

発表者:小林致広(神戸市外国語大学・京都大学名誉教授)

コメンテータ:額田有美( 大阪大学COデザインセンター招へい研究員)

②「ユカタン半島における先住民組織化と社会運動の起こり:2018年フィールドワーク調査から」
概要:本発表では、2018年4、5月に行ったメキシコ、ユカタン州で実施したフィールドワークを中心に、現代のユカタン・マヤ先住民が物理的及びインターネット空間で組織化を加速させ、社会運動へと発展させる動向を検討する。具体的には、その直接的な引き金となっている風力・太陽光発電所建設計画、遺伝子組み換えトウモロコシの導入に対して反対を表明する先住民運動家への調査をもとに、その特徴、歴史的・社会的意義、今後のユカタン・マヤ先住民運動の展開について考察する。
主要参考文献:
Kim, Elizabeth (2018), Wind Energy Development in Mexico: At What Cost? Investigating social acceptance of wind farms in Oaxaca and Yucatán, Mexico, Harvard Kennedy School.
Zárate Toledo, Ezequiel y Julia Fraga (2016), “La política eólica mexicana, Controversias sociales y ambientales debido a su implantación territorial: Estudios de caso en Oaxaca y Yucatán”, Trace (Méx. DF), 69, pp. 65-95.
発表者:井堂彰人(上智大学大学院博士課程単位修得)
コメンテータ:桜井三枝子(京都外国語大学ラテンアメリカ研究所客員研究員)

第二部:参加者による現在の研究内容の進捗状況の報告会
出席者全員により(発表者を除く)、1人3分以内程度で取り組んでいる研究について報告ください。当日はpptにも対応しますが、インターネットアクセスは施設の都合上、不可となっています。

【タイムスケジュールの目安】
14:00-14:45 開会・第一部研究発表①・コメント・質疑応答
14:45-14:50 休憩
14:50-15:35 研究発表②・コメント・質疑応答
15:35-15:40 休憩
15:40-16:00 第二部(報告会)・閉会

【懇親会】
研究会後は、慣例となっています発表者を囲んでの懇親会も行う予定です。
懇親会の出欠も当日としていましたが、会場手配のために事前の出欠をいちおうとらせていただくことにし、出欠の締切を20日から25日に延長しました。もちろん、当日の出席などにも対応します。

西日本地域部会理事 内田みどり・立岩礼子
同運営委員 吉野達也・川本直美