中部部会12月例会案内
日本ラテンアメリカ学会中部部会発表予定
以下の日程で中部部会を行います。お近くの方はぜひ奮ってご参加下さい。
2018年12月23日(日)13:00開場 13:30 報告開始
於:愛知県立大学サテライトキャンパス(〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38 愛知県産業労働センター「ウインクあいち」15階D教室【交通機関】 JR,地下鉄,名鉄,近鉄「名古屋駅」徒歩約5分)
報告予定者
1、丹羽悦子(南山大学大学院研修生)
「テチナンティトラ壁画『羽毛の生えたヘビと花咲く木』に描かれた植物図像の解釈」
(報告概要)
メキシコの世界遺産テオティワカンの近郊にあるテチナンティトラ住居址では、通称「羽毛の生えたヘビと花咲く木」という壁画が見つかっている。壁画全体では13、52(13×4)、104という古代メソアメリカの暦の周期と直結する数字がでており、「花咲く木」は4種類の植物に分類される。また幹に描かれた図像にも当時貴重であった植物が出現していると解釈され、4方位および暦に象徴されるコスモビジョンが読み取れる可能性を示唆する。
討論者:岩崎賢(南山大学)予定
2、遠藤健太(南山大学)
「アルゼンチンの人種問題をめぐる近年の動向:国勢調査、選挙、移民政策の分析」
〈報告概要〉
ラテンアメリカ諸国の公的な言説において多文化主義が影響力を増すなか、各国の国勢調査では人種的マイノリティに関する調査項目が新設される傾向も生じている。アルゼンチンでも前回2010年の国勢調査では「先住民」とならび「アフロ系」の人口統計が初めて実施された。本報告では、アルゼンチンにおいてこうした人種別の人口統計が実施されるに至った要因と経緯を分析する。また、その後メディア上に出現した架空の「黒人大統領候補」や、現政権下での新たな移民政策など、同国の人種問題に関わる近年の動向を示し、それらの意義を考察する。
討論者:小池康弘(愛知県立大学)予定
問い合わせ先:中部部会担当理事
谷口智子(愛知県立大学)tanny@for.aichi-pu.ac.jp