西日本研究部会の開催案内


会員各位

2月22日開催の西日本部会の詳細が決まりましたので、ご案内申し上げます。
奮ってご参加ください。
なお、レジュメのコピーの用意などの都合上、人数を把握したいので、
出席のご表明できる限りお願いいたします。
立岩 r_tateiw@kufs.ac.jp までご一報ください。

日時:2019年2月22日(金)14:00-16:00
場所:京都キャンパス プラザ (JR京都駅前)京都外国語大学サテライト教室(6階)
アクセス:http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access

プログラム
第一部:研究発表・質疑応答
発表① (14:00-14:45)
発表②(14:50-15:35)
第二部 :出席者による研究進捗報告会(15:40-16:00)

発表① (14:00-14:45)
「ラティーノ壁画によるアイデンティティの表出とその商品化−サンフランシスコ市ミッション地区におけるジェントリフィケーションとラティーノ壁画家の声を事例に–」
発表者:飯島力(九州大学大学院地球社会統合科学府・博士後期課程)

討論者:藤塚吉浩(大阪市立大学)

発表②(14:50-15:35)

「植民地時代後半期ペルー・ワンカベリカ水銀鉱山の動向をめぐって─ブルボン改革との関係で─」

発表者:真鍋周三(兵庫県立大学名誉教授、京都外国語大学ラテンアメリカ研究所客員研究員)

討論者:立岩礼子(京都外国語大学)

[発表概要]
発表①
 本研究はサンフランシスコ市ミッション地区において壁画という芸術を結節点にラティーノが生み出す集合的なアイデンティティを検討する一方で、ジェントリフィケーションという社会経済的現象は壁画の商品化を招き、人口流入を促進させる「諸刃の剣」の芸術であることをラティーノ芸術家の声から示唆したものである。

主要参考文献:

加藤 薫 2002『21 世紀のアメリカ美術 チカーノ・アート―抹消された“魂”の復活』明石書店

ニール・スミス 2014『シェントリフィケーションと報復都市』原口剛訳、ミネルウァ書房

Sandoval, Summers 2013 Latinos at the Golden Gate: Creating Community and Identity in San Francisco. The University of North Carolina Press.

Zuk, Miriam and Chapple, Karen 2015 case studies on Gentrification and Displacement in the San Francisco Bay Area. Center for Community Innovation, University of California, Berkeley

発表②
 スペインの国庫拡張主義のもと、政治・社会的な視点に立って水銀生産や水銀供給問題を基軸として、「(広義の)ワンカベリカ問題」を検討し、その歴史的考察を試みる。まず、16世紀におけるワンカベリカ水銀鉱山の発見から18世紀半ばくらいまでを射程に入れ、同鉱山の特徴について述べる。次に、ペルーにおけるカルロス3世の改革について諸事項を整理した後、ワンカベリカ水銀鉱山との関連を探る。そして18世紀半ば以降のワンカベリカ鉱山の動向を考察する。
主要参考文献
Nicholas A. Robins, Mercury, Mining, and Empire The Humanand Ecological Cost of Colonial Silver Mining in the Andes (Bloomington andIndianapolis: Indiana University Press, 2011).
Arthur Preston Whitaker, The Huancavelica Mercury Mine, AContribution to the History of the Bourbon Renaissance in the Spanish Empire(Westport, Connecticut: Greenwood Press, Publishers, 1941, 1971-the secondedition).
Kendall W. Brown, “The Curious Insanity of Juan de Alasta and Antonio de Ulloa’s Governorship of Huancavelica.” ColonialLatin American Review, Vol.13, No.2, December 2004, pp.199-211.

【第二部報告会】
当日出席される方は、1人数分で取り組んでいる研究の進捗状況についてご報告ください。pptも使用できます。なお、人数によって持ち時間は調整します。

懇親会は、会場へのケータリングサービスを予定しています。

西日本部会は滋賀県から沖縄県までと広い地域を網羅しています。ベテランも大学院生も一堂に会して、盛り上げたいと思いますので、どうぞ奮ってご参加ください。

西本研究部会担当理事
内田みどり
立岩礼子