メキシコ報告集会のお知らせ(メキシコ先住民運動連帯関西グループ)


小林致広会員より、下記のイベントの案内がありましたのでお知らせいたします。

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□ メキシコ報告集会のお知らせ

□2019年3月メキシコ報告集会
メキシコ「左派」新政権の新自由主義路線
―AMLO/MORENA政権の「第4の変革」と領域防衛・抵抗闘争―

○2019年3月30日(土曜) 午後2時~5時
○「かぜのね」多目的スペース
 https://www.kazenone.org/
京都市左京区田中下柳町7-2 Tel:075-721-4522
○報告:小林致広
○参加費:500円(事前申し込み不要)
○主催:メキシコ先住民運動連帯関西グループ/ブログ「ラテンアメリカの政治経済」

2018年7月の選挙で、ロペス・オブラドール(AMLO)は得票率53%で大統領に当選し、国民再生運動(MORENA)は下院500議席の過半数を占めることになった。旧来の大統領支配体制を変革する「第4の変革」を掲げるAMLOは、就任当日の首都ソカロ広場での「先住民指導者の杖」伝達式で100項目に及ぶ公約を発表した。既存の政治特権の排除、権力マフィアの一掃、腐敗の根絶とともに、先住民・女性・高齢者・若者など弱者の優先を強調し、外交的には不干渉主義の立場を鮮明にし、就任後3カ月段階のAMLO支持率は約80%と「高止まり」である。
 1980年代以降の新自由主義政策で疲弊したメキシコの再生というAMLO/MORENAの構想は、「進歩的左派」の反新自由主義路線と言えるのか?多国籍企業に開放・売却された資源や富に対する主権の回復に関する新政権の姿勢は不明確である。今世紀初頭から構想されていた巨大開発プロジェクトは装いを変えて存続し、外資に与えられていた開発利権は有効のままとなっている。一方、新政権の下でも、土地や資源の略奪に抵抗する人々に対する「政府側」からの弾圧や人権侵害は止むことがない。
 今回の報告では、3か月の統治期間で明らかとなった「左派」新政権の実像について明らかにしたい。同時に、代替的な開発プロジェクトの実態とともに、メキシコ各地で土地領域・資源の防衛を長年にわたり展開しているサパティスタ(EZLN)や全国先住民議会(CNI)傘下の先住民運動の動向についても紹介する。