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石井 章 著 『多面体のメキシコ -1960年--2000年代- 』
明文書房 2013年10月
第 1 章「なぜ メキシコか」
第 2 章「メキシコ革命と農地改革」
第 3 章「はじめてのメキシコ」
第 4 章「南部オアハカ州・オアハカ中央盆地のエヒード」
第 5 章「カルチャーショック」
第 6 章「北西部ソノラ州・ヤキ河灌漑地区の集団エヒード」
第 7 章「孤独の迷宮とトラテロルコ」
第 8 章「北西部シナロア州・フエルテ河灌漑地区のエヒード」
第 9 章「1982年金融危機と1985年大地震」
第10章「中西部ミチョアカン州・サモーラ盆地のエヒード」
第11章「北西部シナロア州・クリアカン地方のエヒードと生産の協同」
第12章「北方の巨人」
第13章「中西部ミチョアカン州・タラスコ高原のコムニダ・インディヘナ」
第14章「土地制度の改革と農地改革の終焉」
第15章「サパティスタの蜂起から政権交代へ」
「終章」
内容は、メキシコ革命と農地改革、農業政策の変遷、および筆者が調査した6ヵ所の農村の概要を記述した部分と、筆者とメキシコとの関わり、この間(1966-2006年)にメキシコで起こった重大な出来事を扱った部分に分かれる。 2, 4, 6, 8, 10, 11, 13, 14 の各章が前者に相当し、後者は 1, 3, 5, 7, 9, 12, 15の各章と「終章」である。
農村の実態や、農地改革、農業政策等に関する記述は、調査結果や客観的なデータに基づくものであるが、後者の歴史的な事件や政治経済変動に関する部分は、客観的なデータに基づく分析ではなく、あくまで筆者が関わった、あるいは観察した範囲での記述であり、その意味で主観的なメキシコ論といったものになつている。