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坂口安紀編『チャベス政権下のベネズエラ』

アジア経済研究所 2016年2月 245ページ 定価3,100円+税
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Sensho/043.html (詳細および入手情報)

21世紀初頭ラテンアメリカにおける急進左派政権の急先鋒でもあったチャベス大統領は、良くも悪くも多くの軌跡をベネズエラの歴史に残しました。「ボリバル革命」とは何だったのか、「国民が主人公の参加民主主義」と政治的多元主義は折り合わないのか、チャベス政権下ベネズエラは社会主義国なのか、「革命」をとなえるチャベス政権の何が新しいのか又は新しくないのか、「21世紀の社会主義」は「20世紀の社会主義」と何が違うのか。本書ではこれらの質問を念頭に、チャベス政権下のベネズエラの経験を、政治制度改革、民主主義概念の変化、社会政策、経済政策、外交政策の諸側面から考察しています。

<目次>
序章          坂口安紀
第1章 政治制度改革と新たな政治アクターの台頭  タイス・マインゴン
第2章 民主主義と政治参加の変容    エクトル・ブリセニョ
第3章 ボリバル革命の柱、社会政策ミシオン   ホルヘ・ディアス・ポランコ
第4章 国家介入型経済政策とマクロ経済へのインパクト 坂口安紀
第5章 石油をてことした外交戦略と新しい地域統合の模索  浦部浩之
終章          坂口安紀
巻末資料