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宇佐見耕一・菊池啓一・馬場香織編『ラテンアメリカの市民社会組織:継続と変容』

アジア経済研究所 2016年11月 265ページ 定価3,300円+税
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Sousho/626.html (詳細および入手情報)

労働組合・協同組合・コミュニティ組織・キリスト教集団をはじめ、ラテンアメリカでは様々な市民社会組織がみられる。コーポラティズム論や代表制民主主義論を手掛かりに、近年のラテンアメリカ5カ国における国家とこれらの組織の関係性を分析する。

<目次>
序章 問題の所在と分析の視点・・・宇佐見耕一・菊池啓一・馬場香織
第Ⅰ部 利益媒介・政策形成と市民社会組織
 第1章 メキシコにおける政労関係の継続と変容:労働法制改革をめぐる政治を中心に 馬場香織
 第2章 ボリビアにおける国家と強力な市民社会組織の関係:モラレス政権下の新鉱業法の政策決定過程 岡田勇
   第3章 ポスト新自由主義期ペルーの労働組合と国家:20世紀の状況との比較 村上勇介
第Ⅱ部 民主主義と市民社会組織
 第4章 ベネズエラにおける参加民主主義:チャベス政権下におけるその制度化と変質 坂口安紀
 第5章 分配政治とブラジルの市民社会:連邦政府から市民社会組織への財政移転の決定要因 菊池啓一
 第6章 ブラジルにおける国家とキリスト教系宗教集団の関係:福音派の台頭と政治化する社会問題 近田亮平
終章 21世紀ラテンアメリカにおける国家と市民社会組織の関係 宇佐見耕一