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『南北アメリカ研究の課題と展望——米国の普遍的価値観とマイノリティをめぐる論点』


住田育法・牛島万 編著『南北アメリカ研究の課題と展望——米国の普遍的価値観とマイノリティをめぐる論点』明石書店、2023年3月 285ページ、定価3000円+税


南北ともに激動の時代を迎えているアメリカをテーマに、米国研究者・ラテンアメリカ研
究者が双方の歴史的、社会的経験を共有し、米国の普遍的な価値観とその受容、および、
南北アメリカのマイノリティの問題を、幅広い視点から論ずる。2021年12月に2日にわた
って京都外国語大学ラテンアメリカ研究所(当時)主催で開催された本学専任教員7名に
よる発表に基づいて新たに執筆された成果集である。


<目次>
はしがき
第1部 アメリカ合衆国の普遍的価値観とその受容
第1章 南北戦争期アメリカの国家戦略——大陸横断鉄道の建設構想と覇権奪取の夢[布施将夫]
第2章 アメリカの冷戦戦略とCIAの秘密工作活動——グアテマラ・アルベンス政権打倒工作への道程[大野直樹]
第3章 メキシコから見た米国のマニフェスト・デスティニーと米墨戦争[牛島万]
第4章 20世紀親米ブラジル大統領の理念と政策——空間のナショナリズムと米国[住田育法]
コラム1 継続する親米の世界秩序[住田育法]
コラム2 21世紀南北アメリカの現在——親米、反米の関係性を乗り越えて[牛島万]
第2部 南北アメリカのマイノリティ
第5章 アフリカ系アメリカ人の音楽文化と「意味」の実践——「モラル」と「差異」の間で[辰巳遼]
第6章 ブラジルのシリア・レバノン人移民[伊藤秋仁]
第7章 ブラジルにおける先住民教育の現状と課題[モイゼス・キルク・デ・カルヴァーリョ・フィリョ]
第8章 熱帯ブラジルにおける先住民と黒人の包摂[住田育法]
コラム3 人種の混淆と社会の包摂[住田育法]
コラム4 人種を乗り越えることはできるか[牛島万]
索引

【関連情報】
明石書店『南北アメリカ研究の課題と展望——米国の普遍的価値観とマイノリティをめぐる論点』
https://www.akashi.co.jp/book/b625011.html?fbclid=IwAR1NdX6nipFCSv6AH3k8hMWym